« 桂川・水路の旅(9) | トップページ | 油断禁物? 東電の新電気料金プラン »

桂川・水路の旅(10)

【小谷沢水路橋】

桂川・水路の旅(9)から続く。

Tsurubundai_st富士急・都留文化大学前駅。
その名の通り、大学開校に伴い2004年(平成16年)に出来たばかりの新しい駅。
駅前にはレストランやビデオ店などお店がたくさん。
いま沿線でも一番活気がある場所になった。
付近には女学生の姿が目立つが、それもこの学校、学生の男女比で女子のほうがずっと多いということを聞けば納得。
しかしそんな黄色い嬌声から離れ、男はひとり大学から離れた山の中まで登ってきた。

Kotanizawa_01

山深い都留市総合運動公園の駐車場にクルマを止め、隣の草地の中に分け入る。
以前、夏場に探索したときは雑草が生い茂り発見することができなかったヤブの中の細い道だが、その後手入れがされたようで今回は容易に見つけることができた。
辿っていくと歳月を経た赤い鳥居が目の前に姿を現した。
水力発電所関連には付きものの、水神様を祀ったものに違いない。


Kotanizawa_02

その脇をみると古ぼけた塔のようなものがあって誘惑する。
さっそく据えられた鉄の梯子を登って覗いてみたが、上部は厳重に蓋がされていて中を窺い知ることはできなかった。
後で調べたところ、水路保守のための竪坑ということだ。
この真下の地中を水路が通っているということなんだね。


Kotanizawa_03

それを裏付けるように、右手に視線を向けると東電の看板が目に入った。
『谷村発電所・小谷沢水路橋』
奥にはその水路橋の上部が見えているが、苔むしたコンクリートの覆いでカバーされているのがわかる。
残念ながら、早くも水を見られないことが判明してしまった。


Kotanizawa_04

脇に廻って水路橋の全体を確認。
1920年(大正9年)の完成といわれ、コンクリートで仕上げた石造りのようだ。
両側も上品な壇々に仕上げられているが、肝心の中央部は一条の水の流れもみられない涸沢状態。
下に降りてみた。


Kotanizawa_05

水路橋最下部はきれいなアーチに縁取られているが、それにしてもなんだこの低さは。
もちろんそれでも潜って撮影してみたけどね。

実際に潜って撮影したスリルある動画はこちら
                

ここの標高、約540m。
山中湖から440m下ってきた。

--桂川・水路の旅(11)に続く--

|

« 桂川・水路の旅(9) | トップページ | 油断禁物? 東電の新電気料金プラン »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

水路」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 桂川・水路の旅(10):

« 桂川・水路の旅(9) | トップページ | 油断禁物? 東電の新電気料金プラン »