桂川・水路の旅(14)
【駒橋発電所・沢井1号水路橋】
桂川・水路の旅(13)から続く。
桂川から離れた水路は、その支流である朝日川を渡る。
その風景は桂川・水路の旅(1)で紹介した通り。
落合水路橋を渡った水はやがて田野倉の山麓に入り、長い旅を続ける。
次に水路橋が姿を現したのは、大月市の沢井という所。
右の道路は国道139号線「ふじみち」。
左手を走るのは富士急の大月線で、このためこの四角い穴のようなカルバート(トンネル)を抜けて奥の集落へと入っていく。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
カルバートの幅や高さは軽トラックがやっとだろう。
擦るといけないので、止むなくフェラーリは下に置いてきた。
目指す水路橋へはそこからかなりの急坂を上っていかなければならない。
もう桂川ははるか下になった。
(写真は振り返って撮影)
ここの標高約410m。
山中湖から570m下ってきた。
この時点ですでに桂川とは40mほどの高度差を稼いでいる。
そして現れたのが『駒橋発電所・沢井1号水路橋』
みごとなレンガ橋の上を、青々とした水が勢いよく流れているのが見える。
一番奥の部分は埋もれているが、1907年(明治40年)の竣工とされる5連のアーチ橋はみごとなレンガ造り。
ただここも下に川などはなく、舗装された道のようなものがあるだけ。
その道もどこにも続いてはいない。
イギリス積みに積まれたレンガは美しい造形をみせているが、かなり傷んだ部分も見受けられて気掛かりだ。
なにしろ、今年で105歳だからねえ。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
--桂川・水路の旅(15)に続く--
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