桂川・水路の旅(12)
【家中川小水力市民発電所・谷村発電所】
桂川・水路の旅(11)から続く。
谷村発電所へと行く前に、寄り道して都留市内の水路を見てみよう。
これらの水路は東電のものではないが、原発に代わるクリーンエネルギーが求められるいま、注目すべきユニークなものがあるのだ。
ご存じ、二宮金次郎像。
都留市立谷村第一小学校の校庭に建っている。
実はこの金次郎さんの下にも水路が流れているんだね。
これが市内の住宅の下を通り抜けてきた水が集まるところ。
その名も「家中川」だ。
都留にはたくさんの水路が巡らされていて、それらが一番低い家中川となり、桂川に向けて流れていく。
年中これだけの水量があるのだから魅力的。
それにしても、この一角だけ見るとなんかヨーロッパの街角のようじゃない?
そしてその水流を活かすため、こうしたミニ発電所が市内に設けられている。
正式名を『家中川小水力市民発電所』
現在3基が稼働されていて、左からそれぞれ『元気くん1号』『元気くん2号』『元気くん3号』になる。
発生した電力は市役所など公共施設の電気に使われているそうだ。
・『元気くん1号』の動画はこちら
・『元気くん2号』の動画はこちら
・『元気くん3号』の動画はこちら
さて本題の東電水路に戻ろう。
元坂、そして鍛冶屋坂の水路橋を渡ってきた水路は都留市谷村町で山から顔を出す。
そして桂川水系4番目になる谷村(やむら)発電所。
勝山城の近くになる。
谷村発電所の標高、約460m。
山中湖から520m下ってきた。
1920年(大正9年)に完成した。
最大出力の点でも全8基中の4番目となる18,400KWを発電する。
谷村発電所で役目を終えた水は再び地下水路となり、中央道を潜って桂川に合流する。
次は川茂発電所だ。
--桂川・水路の旅(13)に続く--
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