旧新横吹第2トンネルの東口を望むポイントにやってきた。
山梨県甲州市にある東京側坑口ということになる。
西口では近接していた新旧二つのトンネル、大きく離れてしまった東口の様子はこの動画でよくわかる。
右が旧横吹第2トンネル東口で左が旧新横吹第2トンネル東口。
これだけ離れていて二つのトンネルの西口は同じ所なのだから興味深い。
旧横吹第2トンネルから路盤を歩き、動画にある橋台までやってきて新横吹第2トンネルの東口を見通すとこんな感じ。
正面の山腹にあるのが新横吹第2トンネルの東口だ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
ここからトンネルまでは鉄橋で繋がれていたが、いまは完全に撤去されて橋台跡とトンネル本体しか残されていない。
鉄橋の基礎も完全に撤去されていて、こんな空中を鉄道が渡っていたとは今ではとても考えにくい。
下の国道から見上げるとこんな感じになる。
樹々に隠れて見にくいが、赤い矢印の下に新横吹第2トンネルの東口はある。
(上の写真と撮影時期は異なります)
補強された法面はとても急傾斜だし、道路近くは完璧なフェンスで遮断されているので下から登ることは不可能に近い。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
どうしたか。
カーブのはるか向こう側から山を這い上がり、尾根から下ってトンネルの坑口へとたどり着いた。
もっとも予想されたようにここの坑口も金属製フェンスでしっかりと塞がれていた。
フェンスの隙間から中を覗くと奥はコンクリートで頑丈に塞がれ、人の出入り程度の穴しか開けられていないのが見て取れた。
何のため?
ここもワイン貯蔵庫にしようとしているんだろうか。
振り返ると足元のはるか下に国道20号線。
高さは40mほどだろうか、しかし切り立っているので高度感がある。
(このページの上から3枚目の写真は矢印の辺りから撮影したもの)
さあ、早く降りよう。
こういうシチュエーションは苦手だ。
見上げている人はいないとは思うが、下手したら不審者通報されかねない。
トンネル坑口から撮影した動画はこちら。
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