桂川・水路の旅(22)
【八ツ沢発電所・3号水路橋】
桂川・水路の旅(21)から続く。
次に目指す「八ツ沢発電所第3号水路橋」は甲州街道(国道20号)、宮谷川のすぐ脇に見つかった。
宮谷川を渡ったところで国道の脇からに入ると、すぐに苔むした水路が目の前に現れる。
この近くに民家はないのでここは他の水路のようなカバーはなく剥き出しだ。
水がとうとうと流れているのがわかる。
橋の長さは40mあまり。
端のほうは緑に隠れてしまっているが、実際には5径間という立派なアーチ構造になっているのがわかるだろうか。
外部の支えはやはりみごとなイギリス積みの煉瓦造りになっている。
痛みは目立つが、造りは重厚だ。
ここの標高約310m。
山中湖からもう670m下っている。
橋を潜って反対側に出た。
右に見えるアーチは隣を走る国道20号線のためのもの。
宮谷川の流れは水路橋を潜ってから90度左に向きを変え、さらに下って右のコンクリート製アーチを抜けていくんだね。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
ちなみにこの水路橋からさらに奥に踏み入ると、また旧中央線の遺構が現れる。
宮谷川を渡る旧竹沢橋台跡だ。
土手を上がれば宮浜隧道跡にもたどり着ける。
別の日に探索した時の動画はこちら。
--桂川・水路の旅(23)に続く--
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