桂川・水路の旅(23)
【八ツ沢発電所・4号水路橋】
桂川・水路の旅(22)から続く。
次の目標である「八ツ沢発電所第4号水路橋」は見つけにくかった。
航空写真でも確認できないし、地図にも載っていない。
ネットを探しても写真は皆無だった。
しかし東電の水路図には記載があるので必ず存在する筈だ。
止むを得ず暗渠の端から水路に沿って歩き、片端からローラー作戦で探してみることにした。
正面のガードレールは国道20号線(甲州街道)だ。
この日は穏やかな日だまりで気持ちがいい。
水路の上の小さな横断道ですら橋台はレンガ造りで仕上げられていた。
なんか、もったいないほど。
結局、水路橋を見つけられないまま住宅地を外れ、3号水路橋へと続く丘に突き当たってしまった。
この先、水路は再び暗渠となって地中に入るのだから、橋などある訳がない。
まさか、埋もれてしまったのか。
うん?
よく目を凝らすと、ヤブの中にレンガのアーチらしきものが隠れているではないか。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
あった。
しかしとても急傾斜で危ないので、ロープで確保しながら途中まで降りての撮影。
見たところわずか1連(とは言わないが)の橋だし、危険を冒して下まで降りることはない。
さてこれで八ツ沢発電所への4つの水路橋はすべて確認できた。
このあと水はまた山の中に入り、長い暗渠(トンネル)の旅を続ける。
再び水が姿を現すのは、大野貯水池という人工湖になる。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
--桂川・水路の旅(24)に続く--
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