« 桂川・水路の旅(23) | トップページ | 桂川・水路の旅(25) »

桂川・水路の旅(24)

【八ツ沢発電所・大野調整池】

桂川・水路の旅(23)から続く。

長い暗渠の旅を経て、この大野貯水池に桂川の水が流れ出てきた。

Ohnoko_02

目を凝らすと、奥に吐出口が見える。
レンガでアーチが縁取られた、石造りの吐出門だ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Ohnoko_01

八ツ沢発電所のため明治43年から大正3年にかけて建設され、正確には「大野調整池」という。
調整池とは、電気の使用量の少ない深夜は発電所を止めて水を貯め、電気を多く使う昼間に運転して発電するためのもの。
実に8か所もの発電所を抱えるこの桂川水系だが、発電のための人工湖はここが唯一のものになる。
なお揚水式の葛野川ダムらとは異なり、ここの水は貯めるだけだ。


Ohno_dam_01

主に土を材料にして堰堤が築かれた日本初の本格的発電用アースダム。
完成当時は堤高が日本一のダムだったという。
堰堤、制水門、余水路が重要文化財に指定されている。


Ohno_dam_02

柵があるので近づけないが、吐出口はこの堰堤の一番奥の隅にある。
ここから水はまた地中を通り、はるか八ツ沢発電所へと向かう。
大野貯水池の標高約290m。
源流の山中湖からは約690m下った。
この時点の桂川本流はちょうどこの橋A_hashi_02sあたりになる。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

--桂川・水路の旅(25)に続く--

|

« 桂川・水路の旅(23) | トップページ | 桂川・水路の旅(25) »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

水路」カテゴリの記事

コメント

今日はたなばた☆
たなぼたさんの願いも星に届きますようにとお祈りしています。記事に何も関係のないコメントですが、いつもこちらをみていてたなばた連想していましたので。

投稿: ぴょん | 2012.07.07 11:35

ぴょんさん
ありがとうございます。

たしかに「たなぼた」と「たなばた」とは同じようで。
ただ、この「たなぼた」が「たなばた」のように清純なものでないのはご承知のこと。
汗顔の至りであります。
暑いのは苦手。(^.^;)

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2012.07.07 13:56

ブログ読ませていただきました。地元民です。
よく調べられていて素晴らしいと思いましたヽ(´▽`)/

大野貯水池の余水路は確かに記事「桂川・水路の旅(24)」の4番目の写真の位置から西に少し行った所にあります[1]が、この余水路は大雨等で水位が上がりすぎた時に水を排出するための場所であり、現在は貯水の水位は自動で調整されるためここを通過する水は雨水くらいです。ちなみにこの余水路の出口はこちら[2]

八ツ沢発電所に通じる取水口(制水門)は西大野にあります[3]。この施設から取り込まれた水は「花坂」→「日向」→「コモアしおつ」の地下を経由して発電所の上まで届きます。地図によっては水路が書かれているものもあります。例えば[4]とかです。切れ端の地図になりますが、コモアの下に点線があり、大雑把ですがこれが水路です。

地元民として気になったのでコメントさせていただきました。もしよかったら日向へ行かれるといいと思います。水路の気圧を調整する白い塔や水が流れている時だけ水が漏れ出している所とかありますんで(^^)

[1]https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0%E3%80%80&hl=ja&ie=UTF8&ll=35.619347,139.057268&spn=0.001797,0.004128&oe=utf-8&client=firefox-a&hnear=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0&t=h&z=19&brcurrent=3,0x60193ff07778cae7:0x7099b87273af546e,0

[2]https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0%E3%80%80&hl=ja&ie=UTF8&ll=35.616855,139.059301&spn=0.001797,0.004128&oe=utf-8&client=firefox-a&hnear=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0&t=h&z=19&brcurrent=3,0x60193ff07778cae7:0x7099b87273af546e,0

[3]https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0%E3%80%80&hl=ja&ie=UTF8&ll=35.621861,139.055876&spn=0.001797,0.004128&oe=utf-8&client=firefox-a&hnear=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0&t=h&z=19&brcurrent=3,0x60193ff07778cae7:0x7099b87273af546e,0

[4]http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&safe=off&client=firefox-a&tbo=d&rls=org.mozilla:ja:official&biw=1920&bih=927&tbm=isch&tbnid=b0g9RoiFKl3x1M:&imgrefurl=http://read2ch.com/r/news/1321698470/&docid=pApjDoYtjonOoM&itg=1&imgurl=http://www.geocities.jp/kk810558/sagami4img/23.JPG&w=900&h=588&ei=zhIOUfGBMIbZkgWX1YDIAQ&zoom=1&ved=1t:3588,r:88,s:0,i:349&iact=rc&dur=1&sig=110428138165941380046&page=3&tbnh=180&tbnw=276&start=74&ndsp=49&tx=201&ty=12

投稿: izumim | 2013.02.03 17:20

izumim さん
初めまして。コメントありがとうございます。

詳細なアドバイスをありがとうございました。
また機会があれば訪ねてみたいと思います。
いま東電は原発事故で叩かれていますが、こうした水路を調べれば調べるほど、いい仕事をしていたな、と感動させられたことを思い出します。
無理なのはわかっていますが、水力発電だけにしておけば良かったのに。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.02.03 17:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12265/55134111

この記事へのトラックバック一覧です: 桂川・水路の旅(24):

« 桂川・水路の旅(23) | トップページ | 桂川・水路の旅(25) »