崩壊橋梁「西会津・旧柴崎橋」序幕編
去年7月、新潟県中越・下越、福島県会津地方は台風直撃に匹敵する集中豪雨に見舞われ、各地で大きな洪水被害を出した。
国交省はこれを「平成23年7月新潟福島豪雨」と名付けた。
いま丘の上から見下ろしているのはその氾濫した阿賀野川にある上野尻ダム。
東北電力が1958年(昭和33年)に完成させた水力発電のためのダム。
ここも大きな被害に見舞われた一つだ。
堰堤の上は狭いながらも県道を兼ねていて、地元民の重要な足。
道路部分は「柴崎橋」と名付けられている。
で、それまで使っていた県道338号線の「旧柴崎橋」がこちら。
ダムから上流に目を向けると今でも目にすることができる。
遠方のうえ、午前の逆光でとても見にくい画像なのは申し訳ないが、後で近くに行くので勘弁して欲しい。
でも、右端のほうがなんか変じゃない?
橋は鋼鉄&コンクリート製で、1938年(昭和13年)に完成。
3径間になっているこれが一番東(右岸)の部分。
岸との接続部はここからでは良く見えないが、橋自体は特に問題ないように思える。
これが同じく鋼鉄トラスの中央部分。
洪水に見舞われた時の流木が引っ掛かっているが、こちらも問題ないようだ。
それにしても、こんな高い橋の部分にも水が来たんだね。
そしてこれが問題の、最も西(左岸)のプレストレスト・コンクリート桁部分。
明らかに落橋していて岸に接続すらしていないではないか。
これはぜひとも見に行かなくてはならん。
(お馬鹿)
「西会津・旧柴崎橋」右岸編に続く。
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