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木更津フィッシュアイ(新日鉄浸透実験池)

木更津市を流れる小櫃川河口の近くを航空写真で見たところ。
なんだ、このまん丸の鳥の目玉のようなのは。
 (C)Google

人呼んで『木更津フィッシュアイ』とか。
実はこれ、人工の池。
なんでも新日本製鉄が木更津に工場建設を計画、小櫃川の流水を工業用水の冷却水として確保する試みで作られた浸透実験池なんだそうだ。
1964年から試験されたというが、結局陽の目を見ることはなくもう長いこと放置されているという。
今どうなっているんだろう。
行ってみよう。

 拡大します
Shintouchi_01s Shintouchi_02s
【左】実験地の周囲は多くの範囲がこうしたコンクリート製の堰堤で覆われている。
この中に踏み入っていくんだけど、まあ葦の密集した湿地帯という感じ。
前回来た時は夏場で葦が高く生い茂り、ほとんど視界が得られないほどだった。

【右】まるで用水路のように見えるけど、これが実験地へと通じる唯一の踏み跡。
この溜まった水のせいで前回は撤退を余儀なくされている。
なので今回は長靴による完全装備なのだ。
ちなみにこの水溜まりにはアシハラガニという蟹がたくさんいる。
臆病なので足を踏み入れただけでみんな一斉に退散するけどね。


Shintouchi_03s Shintouchi_04s
【左】やがて古びたコンクリート製の妙な建築物が現れた。
浸透実験観測のための施設だったんだろうか。
中を覗いても、特に何もない。

【右】羽田空港の対岸なので旅客機も多いがそれらはまだはるか上。
気になるのは隣接する自衛隊の木更津駐屯地から飛び立ったばかりのこうした軍用機。
(CH-47JA?)
低空で、挙動不審の僕を観察するかのように威圧する。


Shintouchi_05s Shintouchi_06s
【左】さまざまな難所を突破して、ついに水路状の所に出くわした。
全体が見渡せないので、念のためGPSで位置を確認してみる。
おお、間違いない。
ここが二重になった浸透実験地の縁なんだな。

【右】あまりに大きなサークルなので、写真では一部しか入らない。
水路の内側には人間が入れないので中はカワウの楽園になっているそうだ。
彼方にある建物は「ホテル三日月」で、あの海に続く電柱がある所。
その左側には、はるか東京湾アクアラインの「海ほたる」も望まれる。

土手の上から撮影したよくわかる動画はこちら
                


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