日原部落のトロッコ電車(後編)
日原部落のトロッコ電車(前編)から続く。
日原小学校跡に保存されていた奥多摩工業のトロッコ電車。
これが実際に活躍していた現場を見ることができる。
都道204号線(日原街道)を少し東京寄りに戻って来た。
ぐにゃぐにゃ曲がる日原トンネルの手前から日原川の渓谷を見下ろしたところ。
左上に見えるのが都道で、正面に白くザレているのが有名な大崩れになる。
かつての旧道はこれに飲み込まれてしまっている。
都道から急な斜面を降りていくと、谷合にひしゃげたレールや半ば埋もれたトロッコの残骸を散見することができる。
おっ、エンジンだ。
大きなプーリーが付いているのでベルトを廻すためのものなんだろう。
山中にエンジンの残骸は悲しい。
なんか、丹沢の戦闘機エンジンが思い起こされる。
さらに崖を回り込むと小さな坑道口が突然現れた。
残念ながら会社(奥多摩工業)により入口は厳重に柵で塞がれていて入ることはできない。
これはその隙間からカメラを差し入れて撮影したもの。
石灰石を採掘している筈だ。
再び振り返った急な渓谷沿いには、これまた危うげなトロッコのレールが張り巡らされている。
さらにそれを辿っていくと……
(マウスを置くと画像が切り替わります)
ほぼ完全な姿のトロッコの残骸を発見。
可愛いが、しっかりと重量を支え続けた小さな車輪も万全。
一生懸命、働いたんだろうね。
傍らにはなぜか放置されたままの白いフルフェイスのヘルメットがひとつ。
カーブの多い奥多摩は走り屋のメッカだったから、その名残り?
もしかして上の都道から転落してしまったんだりして……。
合掌。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
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コメント
おはようございます
撤去するにも多額の費用が掛かるものでしょうけど、こういう姿を見るのは悲しいですね。
命はありませんが、「長い間お疲れさまでした」と声を掛けてあげたいものです。
ああ、俺って、なんていい人なんだろう(*^^)v
投稿: poohpapa | 2013.01.04 09:55
poohpapa さん
おはようございます。
そうですね。
国有地の筈だから本来ちゃんと撤去すべきなんでしょうけど。
もしかして、ここは私有地なのかしら。
うん?
私有地だったら、踏み込んだこっちが悪くなっちまう。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.01.04 10:08