130年の歴史『ちば醤油』
古来、利根川周辺はその舟運により栄えたところ。
ここ香取郡小見川(現香取市)もその例外ではない。
この趣きある建物は『ちば醤油』(イリダイ醤油)のもので、前身の大村屋商店がここ小見川で醤油の製造を始めたのは今から150年も前のこと。
あのペリー提督が浦賀に来航した翌年というから長い歴史がある。
右側の門の奥がかつて醤油工場があったところで、左手にある白い袖蔵(そでぐら)には出来上がった醤油が保管されていたという。
今店舗として使われているこの建物は130年前のものという。
醤油工場は昭和46年に小見川西地区の工業団地に移転、その後この建物はしばらく本社事務所として使われていたそうだが、今は事務所も移転したので専ら味のある小売店舗として親しまれている。
道路の後ろには今もゆったりとした川の流れ。
利根川の舟運で栄えた河岸で今も醤油の生産をしている所は多く、銚子市にヒゲタ・ヤマサ醤油、東庄町に入正醤油、野田市にキッコーマン醤油、さらに遡れば館林市の正田醤油など枚挙に暇がない。
ちなみにこの探索をした日、千葉県北部は思わぬ局地的降雪。
雪国の人から見ればお笑いなんだろうけれど、積雪への対応が不十分なこちらの信号機は雪に隠されてこんなに見づらくなってしまう。
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コメント
歴史あるものにとても弱い北海道人です(*^.^*)
130年前の建物というだけで驚き、憧れ、感動です。
瓦屋根に雪というたたずまいがまた素敵です。
投稿: yoshi | 2013.02.07 00:22
yoshi さん
ありがとうございます。
日本人ならこういう建物ってほっとしますよね。
しかもここだって強い地震に見舞われた筈なのに、凛として聳えている。
昔の建物って凄いです。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.02.07 05:41