水に浮かぶ厳島神社(鉾田市)
厳島神社といえば、安芸の宮島。
1400年の歴史を持つ、世界文化遺産として有名だ。
その厳島神社から1078年(承暦2年)に分霊されたと伝えられる神社が、ここ茨城県鉾田市にある。
国道51号線の西側、普通は高台にあることが多い神社だが、ここでは一段低くなった窪地へと降りて行く。
周囲を木々に囲まれて鎮座する神社で、「市杵島姫命」(いちきしまひめのみこと)がご祭神。
地元では「子生の弁天様」(こなじのべんてんさま)の名で通っていて、安産の神様としても親しまれているそうだ。
本家の厳島神社(広島)ほどではないが、ここでも池に浮かぶように神殿が建っている。
池には大きな緋鯉が悠然と泳ぎ、そのせいか傍らには「鯉の慰霊碑」が建てられていた。
「鯉の慰霊碑」より「恋の慰霊碑」が欲しいって?
それは…… ご愁傷様であります。
神殿内部は普段公開されてないので、塀の隙間からカメラを入れてみる。
両側の向拝柱にはみごとな龍の彫刻が彫られている。
なんでも1697年の棟札があるとかで、そうであれば元禄年間の作ということになる。
一本の柱をくり抜いた珍しい手法によるものということで、1968年(昭和43年)茨城県の文化財に指定された。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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