« スカイツリー、「記念日はいつも雨……」 | トップページ | 丹波の廃村「高畑集落」 »

身延町・山肌の廃村(御弟子)

山梨の御弟子(みでし)集落は標高1000m近く。

Mideshi_01
本栖湖の北側、身延の山々を見下ろすように建っている。
今でこそ林道が通っているが、かつては反木川沿いの下の集落から標高差250メートルの山腹を足で登らなければ辿り着くことができなかったという。


Mideshi_02
これがその集落の入口。
御弟子とは変わった名前だが、かつて近くに移住してきた刀鍛冶の職人が住民にその技術を伝えたのだとか。
そのお弟子さんたちが住んでいたので部落名もそのまま「御弟子」になったそうな。
この小さな径の両側、8軒だけの小さな集落だった。


Mideshi_03
「だった」というのは、ここがすでに廃村となってしまっているから。
2009年(平成21年)、最後の住民も下に降り集落は無人の地となった。
かつては分校もあったそうだが、それもすでに取り壊され石標が残されるだけだ。


Mideshi_04
それでもまだ時折り住民は訪れているようで、表札もあるし、背負子など山の生活道具も残されていた。
赤い郵便受けに貼られた転居先を記した紙片が山を吹き抜ける風にそよいでいた。

・君津市の追原廃村こちら
・設楽町の宇連分校こちら
・奥多摩町の倉沢廃村こちら
・丹波山の高畑廃村こちら
・奥多摩町の峰廃村こちら
・甲州市の焼山廃村こちら
・千曲市の末地廃村こちら
・山梨の登尾廃村こちら

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

|

« スカイツリー、「記念日はいつも雨……」 | トップページ | 丹波の廃村「高畑集落」 »

旅行・地域」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 身延町・山肌の廃村(御弟子):

« スカイツリー、「記念日はいつも雨……」 | トップページ | 丹波の廃村「高畑集落」 »