千葉の円筒分水(東金市)
多古町から、もう一つの円筒分水を見にやってきた。
ほど近くだが、こちらは東金市になる。
東金市田間の住宅街、正面奥に見えているのがそれだ。
1955年(昭和30年)に完成。
正式名を「両総用水東金円筒分水工」といい、やはり千葉県両総土地改良区が管理している。
多古町のものに比べればはるかに賑やかな街中にあるが、周辺は遊歩道のようによく整備されている。
円筒部の外周には複雑な切り込みが数多くあるが、ここも全部で3つに分水されている。
ここでは基本、21:2:4という割合だそうだ。
切り欠き部に板を入れることにより、さらに微妙に配分調整ができるよう配慮されている。
加えて、水路の途中にも再度調整できるような切り欠きと板が設けられていた。
複雑なんだね。
昔から、水の配分争いというのは絶えなかったものな。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
・久留里のサイフォンはこちら。
・上野原のサイフォンはこちら。
・桂川・水路の旅はこちら。
・木更津の浸透実験池はこちら。
・佐久穂町のうその口円筒分水はこちら。
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コメント
おはようございます
必要に迫られていたとはいえ、こういうのを考えて設計した人、もの凄く頭のいい人ですね、尊敬しちゃいます。
たしかに、水の分け前、分け方、というのは死活問題だったでしょうから、どこからも文句が出ないように設計して作るのは大変だったでしょうね。
これだけのものが世の中であまり知られていないのはどうしたことでしょう。我々の世代では道徳の副読本として「郷土を支えた人々」というのがあって、そこには必ず取り上げられるような話ですね。
かくいう私も全く知りませんでした。
いいものを読ませて頂きました。有り難うございます。
投稿: poohpapa | 2013.06.26 07:53
poohpapa さん
おはようございます。
ほんと、知恵者がいたんですね。
古来、水を巡っての争いは絶えないものでしたものね。
近くでは川崎の久地にも有名な円筒分水があります。
かくいう自分もまだ見たことはないんですが。
近くだと逆になかなか行くチャンスがないんですよね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.06.26 08:17