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2013年7月

「世田谷」ナンバーって、格好いい?

Number国交省がまた「ご当地ナンバー」の新候補募集をしたところ、今度は世界遺産の「平泉」や「日光」、それに「郡山」」や「博多」など10地域から申請があったそうだ。

そんな中で話題を集めているのが「世田谷」
世田谷区では区長(あの保阪サンね)を始め、商工会議所や商店街連合会等の団体が「世田谷ナンバー」新設に向けて活動をしている。
ところがすでにこの段階でもう他にはない猛烈な反対運動が起きるという異例さ。

理由はいろいろあるんだろうけど、いま世田谷区は「品川ナンバー」だ。
それが「世田谷ナンバー」になってうれしい?
僕の感覚では「品川」より「世田谷」のほうが逆にダサイ感じ。
「湘南ナンバー」とかだったら、格好良さそうだけどね。

「俺なんか、湘南ナンバー取ったんだぞ」
「ふ~ん、しょーなんだあ」Rola


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官鉄時代のアーチ橋(龍洞院架道橋)

千曲市の龍洞院は1504年(文亀4年)に建立された曹洞宗大源派の禅寺だ。

Kadoukyo_01
紅葉と美しい庭園で知られる名刹。
境内は広く、見事な鐘楼など遠目にも時代の重みが感じられそう。
(マウスを置くと画像が切り替わります)

しかしJRがまだ旧官鉄だった時代、ここに篠ノ井線が敷設された。
その折り、お寺の目の前に線路が施設されたため、参道が分断され境内と集落とが切り離されてしまったのだ。


Kadoukyo_03
このため旧官鉄は線路の下の参道を維持するため、カルバート(径の短い溝渠)を造った。
それがこの1900年(明治33年)に完成した『龍洞院架道橋』
橋長7.4m,スパン3m規模の煉瓦造単アーチ橋。


Kadoukyo_04
赤煉瓦や焼煉瓦、石組みを使い分け、外観に変化をつけた美しい装丁になっている。
年代が近いせいか、中央本線のこんなトンネルに近い造りなんだな。


Kadoukyo_05
こちらは反対側(集落側)。
一時は荒れて通行禁止になっていたそうだが、今は補強されきれいに整備されている。
2006年(平成18年)、国の登録有形文化財に指定された。
なお、所有者は龍洞院ではなく、JR東日本になる。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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獅子に見えない?獅子ヶ岩(千曲川)

戸倉上山田温泉を紹介する古い絵葉書を見つけた。

Shishigaiwa_old_2
右手に見える橋は千曲川に掛かる大正橋で、今も同じ位置に新しいのが架かっている。
手前の岩は「獅子ヶ岩」というもの。
今から2千万年も前、まだこのあたりが海だったころに泥岩で出来たものなんだそうだ。
調べると土俵のある佐良志奈神社のすぐ前に位置することがわかったので寄ってみた。


Shishigaiwa_01
岩は今でもあったが、日傘のお姉さんはもういなかった。
ザンネンじゃ。
でも、獅子ヶ岩と言われても、なんかいまいちピンと来ない。
どこが獅子?
そもそも絵葉書と比べ、撮影位置がかなり高くないか


Shishigaiwa_02
その理由は、引いたこの位置からの写真でわかる。
なんと、道路が架け替えられていた。
大正橋の架け替えに伴い、道路が以前より高い位置に変更されたのだ。
昔の県道が岩の近くでぶった切られているのがわかるよね。
脇に見える階段は水門操作のためのもので、カギが掛かっていて下には降りられない。
あ~あ。

・磐田市の獅子ケ鼻岩こちら
・伊豆大川のライオン岩こちら
・奥多摩日原の獅子岩こちら

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土俵のある神社(千曲・佐良志奈)

千曲市の「佐良志奈(さらしな)神社」は室町時代まで遡るというから歴史ある神社だ。

Sarashina_01
こちらは千曲川に向いた県道沿いにある石造りの鳥居。


Sarashina_02
一方こちらは反対側になる裏口(?)の木造の鳥居。
つまり社殿を中心にして表・裏どちらにも立派な鳥居が建てられている。


Sarashina_03
で、もっと目を惹くのがこの土俵だ。
全国に土俵のある神社はいくつもあると聞くが、実際に目にしたのはこれが初めて。


Sarashina_05
神聖なる土俵。
脚を踏み入れるのは憚れたので外側から神妙に近づいてみる。
ここは屋根がないせいか、土俵は「俵」ではなく「麻袋」のようなもので出来ているようだ。
ドッヒョ~☆

現場で撮影したよくわかる動画はこちら

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智識寺の大わらじ(千曲市)

智識寺(ちしきじ)は聖武天皇が740年(天平12年)に開いたという古刹。
上山田温泉から聖高原へと向かう峠道のリンゴ畑が散在する中にある。

Chishikiji_04
広い境内だが、一番趣のあるのがこの仁王門。
内部に納められた仁王像と共に、千曲市の有形文化財に指定されている。


Chishikiji_02
しかし仁王像より目を惹くのがこの大わらじだ。
左右一対になっていて、高さ3mほどはあろうか。
毎年新しいものを作り、町内を練り歩いたあと奉納されるというが、残念ながらわらじを作る翁が高齢、後継者がいないため今年が最後になるという。
あ~、今年来て良かった。


Chishikiji_03
ちなみにその奥にはこの大御堂(おおみどう)。
内部には平安時代後期の作とされる「十一面観音立像」が安置されている。
欅の一木造りで、国の重要文化財というけれど、見られない。
それじゃあね。

隼(山梨市)の大わらじこちら

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トラクターのスーパーカー

Yanmar_tractor農機メーカーの大手「ヤンマー」が、スーパーカー・デザインのトラクターを試作。
なんでもあのフェラーリに所属した日本人デザイナー奥山清行氏さんの手によるものだとか。

なるほど、ちょっとフェラーリ・テイストが感じられて格好いいね。
市販されたら、僕も1台買おうかな。

でも、耕す畑がなかったわ。

ちなみに「ヤン坊マー坊」の天気予報って、もうやってないんだね。
知らない間に一つの時代が終わっていたんだな。
ちょっぴり淋しい。

 虎喰ったー
Tora

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上山田温泉の遺構3(城山史跡公園)

再び戸倉上山田温泉・城山の写真。

Jyoyama_01d
赤い矢印部分、「戸倉上山田」の看板の「戸」の部分上に砦のようなものが復元されているのがわかる。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Jyoyama_03
クルマで行けるのは途中まで。
あとは九十九折りの細道を歩いて登っていく。
「荒砥城」の石碑が見えた。
荒砥城は戦国時代の1524年(大永4年)、村上氏の支族である山田氏によって築かれた連郭式山城。
しかし1983年(天正11年)、当時の領主・屋代秀正が城に火を放ち放棄、徳川の下へ出奔して廃城となった。
そしてこれがいま、再現された「千曲市城山史跡公園」の入口になっている。


Jyoyama_02
さらに歩を進めると最初の写真で見えた砦(見張り台)にたどり着く。
ここからの眺めはまさに絶景だ。
しかしその分、足元に敵が攻め寄せてくるのをみたら、震え上がったことだろう。


Jyoyama_04
本郭から二の郭、三の郭、四の郭まであったという山城だが、好況時この辺り一帯はロープウェイと共に温泉客を目当てにした一大レジャーランドが信州観光ホテルグループによって建設された。
しかしお決まりの不況倒産で、荒れ放題に。
1990年(平成2年)、本郭跡にあった動植物園、遊園地、観覧車が撤去され、二の郭以上の土地は上山田町が取得し城跡公園としてこのように整備したんだそうだ。
本郭と二の郭にあった館や見張り台、兵舎、門、板塀、矢倉等が1995年(平成7年)に復元されている。
そこにはもう温泉街の廃墟というイメージはどこにもない。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

・上山田温泉の遺構1信州観光ホテルこちら
・上山田温泉の遺構2城山ミニロープこちら

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上山田温泉の遺構2(城山ミニロープ)

信州観光ホテルの封鎖された入口からわずか50メートルほども歩を進めると、地元観光タクシーの車庫がある。

Mini_rope_04b
しかしよく見ると、この真夏でさえここから山肌に向かって緑が少し窪んでいることがわかるだろうか。(赤矢印部分)
樹々を貫くような直線状に低くなっている部分があるのだ。
その最上部はV字型にえぐれていて、アップにするとそこには緑色の鉄骨構造物が見える。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
そう、ここにはかつて山の上までロープウェイがあり、すでに架線や駅舎などすべては撤去されたものの、ここは麓駅だったところなのだ。


Mini_rope_03
それなら山頂の施設を確認しようと登ってきた道の途中。
ロープウェイ関連のものなのか、曰くありげな照明灯のようなものが樹々に隠れて残されていた。


Mini_rope_00
頂上駅とおぼしきところまで登るとそこには「日本歴史館」という建物があった。
中には歴代天皇陛下の肖像画等があるらしい。
事業の倒産後、八十二文化財団というところが今も運営していて予め連絡をすれば今でも内部を見せてもらえるようだが、「館内撮影禁止」という札があったのでパス。
それよりも一番奥の建物の先を見て欲しい。(赤矢印部分)


Mini_rope_02
緑色に塗られたのがさっき下の麓駅から見上げた鉄骨。
ケーブルを支える滑車もみられ、明らかにロープウェイのものだ。
ただ残念ながら頂上駅周辺は封鎖されていてこれより近づくことはできなかった。

出典:上山田町編纂『上山田の百年』
Mini_rope_old調べると、ロープウェイは昭和40年代に信州観光ホテルグループの城山観光開発という会社が設置したもの。
正式名を「城山ミニロープ」といい、城山の山頂駅と温泉街の山麓駅とを12名乗りの小型搬器がわずか3分で結んでいたという。
正式には1992年(平成4年)、親会社の倒産と共に23年間に渡るその歴史を静かに閉じた。
それでも山の樹木はまだ当時の爪跡をかすかに伝えていた。

・伊豆玄岳の廃ロープウェイこちら
・奥多摩湖の廃ロープウェイこちら
・籠坂スキー場の廃リフトこちら

・上山田温泉の遺構1信州観光ホテルこちら
・上山田温泉の遺構3城山史跡公園に続く。

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上山田温泉の遺構1(信州観光ホテル)

千曲川の畔に位置する、信州の名湯・戸倉上山田温泉。

Jyoyama_01c
白い巨大文字で右から「戸・倉・上・山・田・♨」と書いてある中央の山が街のシンボル、城山(じょうやま:612m)だ。
麓に並んだ建物が戸倉上山田温泉のホテル群になる。
その一番右奥に見える大きいホテルに行ってみる。(赤矢印)


Shinshu_01
近づいてみた巨大ホテル。
しかしそこに人の息吹は感じられない。
なぜならこれは増築を重ねて巨大化した挙げ句、十年以上前に倒産してしまったホテルの残骸だから。


Shinshu_02
ホテルへの入り口は廃材を使ってこのように完全封鎖されたまま。
しかし傍らの看板はまだそのまま当時の名前を伝えている。
信州観光ホテル
この一帯には往時一大レジャー施設が開発されたが、それらはみなこの信州観光ホテルグループが開発したもの。
その総本山がこの建物ということになる。


Shinshu_03
封鎖で近くまで寄ることはできないが、玄関辺りをアップにしてみるとガラスなどはすべて割れ、その荒廃ぶりが伝わって来る。
まるでいっときの熱海温泉のようだ。

戸倉・上山田温泉は最盛期の昭和後期には芸妓が300人以上、団体客などが年間130万人以上の観光客が訪れる温泉地として賑わった。
この信州観光ホテルも最盛期にはバスを連ねて温泉客が繰り込み、景気づけに夜ごと花火を打ち上げたという。
さらにこの辺りの温泉地を勢いづけたのは長野冬季オリンピックだった。
五輪景気を当て込み、多くの旅館が巨額の銀行借り入れをして増改築に踏み切ったものの、その後のデフレの嵐で企業の客足が遠のき、銀行借り入れが仇となって倒産した旅館が相次いだのだという。
荒廃のきっかけとなったのも、やはりあの五つの輪の魔力だったのだ。
ゆめゆめ、油断めさるな>東京オリンピック関係者殿

・上山田温泉の遺構2城山ミニロープに続く。

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『バンザイ』している場合じゃない

参院もすっかり政党化が進んだいま、今回の選挙で無所属当選したのはたった二人だそうだ。
東京ではそんな一人、原発廃止を訴えるタレント候補が当選を果たした。
その候補は当選確定後、支援者が沸き立つ中で「バンザイなんかしている場合じゃない」と、一人冷静。
そうだよ。
主義主張は異なるけれど、その点では彼に100%同意だ。
これからなんだからね、当選したあなたがたの仕事は。
バンザイなんかして浮かれているほど今の日本は悠長じゃない。

Ani_horse日本で最初に万歳をしたのは明治時代の旧日本国憲法発布の日、明治天皇の馬車に向かって万歳三唱したのが最初だったそうだ。
でも三唱のうち最初の一唱で馬が驚いてしまい、ウマくいかなかったそうだ。
「いったい、どこの馬の骨だ」
それを聞いて、馬はどうしたんだか。
「馬の耳を見物」したい……。

ま、これ以上は言ウマい。

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じぇじぇ、「プロ」を目指さなくっちゃね

AmaNHK連続テレビ小説の影響で、いま「海女さん」が注目を集めているんだそうだ。
「あまちゃん」のロケ地・久慈市の小袖海岸では「北限の海女」による観光客向けの素潜り実演が大人気。
他の地域でも新たに募集した海女養成のプログラムに応募者が殺到とか。
まさにこれが「あまちゃん効果」か。

その若い女性たちは口を揃えて「将来はアマになりたい」だって。

将来の夢を語るなら、そこはやはり「プロになりたい」だろう。

それにしてもウェットスーツの上に絣の半纏(かすりのはんてん)だなんて。
おかしくね?
僕は……
僕はもっと歴史に忠実であって欲しいと思うぞ!!

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ピーチ航空に乗って、「桃」もらおう

Momoピーチ・アビエーションに乗ったら、「桃」がもらえたって。

関西国際空港での話で、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションで到着した乗客全員に完熟桃600個が無料プレゼントされたんだとか。
なんでも桃が特産品の和歌山県紀の川市が企画したもので、「桃」と「ピーチ」を引っ掛けた酒落なんだね。

お客さん、もちろん大喜び。
い~なあ。
メロンでもいいな。
メロン航空なんて会社ないかなあ。

で、調べたら……
なんとダイヤモンドという名前の航空会社があった。
「菱和航空」と合併して今は「菱和ダイヤモンド航空」というらしい。
もしかして、乗客に洩れなくダイヤモンドをプレゼントなんてキャンペーン、やってませんかぁ?

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戸倉の宿の大天狗

ここは千曲市、温泉街とは千曲川を挟んだ対岸の山の中腹にある「戸倉宿キティパーク」という所。
ロングローラースライダーやザイルクライミング等の野外遊具がある他、春には桜の花で市民に親しまれている公園だ。

Tengu_01
放し飼いのウサギや子ヤギの小動物もいて子供にはパラダイスの公園だが、戸倉上山田の温泉街を見渡す景色もこのように抜群のもの。
うん?
何やらやけに大きな青い人がいる。


Tengu_02
反対側に廻ってみると、大きな杖を突いている。
しかし、大っきい。
実は大テング。
ここ戸倉には古来から「戸倉天狗山伝説」があるので、それが由来だそうだ。


Tengu_03
真下から見上げるとこんな感じ。
高さ8mを誇り、日本最大の大きさという。
ちなみに日本一ということは世界一でもあるということだ。
だって、他の国にはテングの像なんかないから。


Tengu_04
手に持っているのは天狗の羽団扇(はうちわ)と言われる八つ手の葉っぱだね。
この角度からだと、テングの鼻の穴は長い鼻の付け根にあることがわかる。
ブタやイノシシとは違うんだね。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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海上保安庁の長官に初の生え抜き起用

 うみまる&うーみん
Umimaru政府は新しい海上保安庁の長官に、佐藤雄二海上保安監を起用する方針を固めたそうだ。
折りしも安倍総理は沖縄・石垣島の石垣海上保安部を訪問中。
「海の安全と権益を守るために海上保安庁の使命は重要」と檄を飛ばしたばかりだ。

佐藤海上保安監は、海上保安大学校出身で海上保安庁生え抜きの現場の経験者。
それならまさに長官に適任だと思うんだけれど、内部昇格はこれが初めてというんだから驚く。
つまりこれまで海上保安庁長官のポストは国交省上級役人の指定席だったんだね。
そんな部外者が天下りのようにトップに就くんじゃ、海猿だって力を発揮できないよね。
まさに総理大臣の指導人事と言われているけれど、逆にいえば国交大臣の力の無さ?
これで参院選後の内閣改造でノブテルくんの交代は必至なんだろうな。
政治の世界は厳しい。

で、中国はなんでまた安倍総理の石垣島訪問に文句をつけている訳?
やっぱり琉球は中国のものだと言いたいのか。
じゃあ次は九州も危ないぞ。
なんたって、「漢委奴國王」の金印が見つかっちゃったものな。
ハンコが証拠なんて、計画的ハンコ。

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笛吹く屋根飾り(稲取)

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稲取旧灯台のすぐ近く、民家の屋根に素敵な装飾ものを見つけた。
ほら、金色に輝いている。
屋根は切り妻。
三角部分にあれば「妻飾り」というんだろうけど、これは屋根上だからやっぱり「屋根飾り」なのかな。


Tsumakazari_02
アップにしてみた。
お坊さんが笛を吹いているようだ。
穏やかな優しい表情がいいね。
ほほえましくて、鬼瓦より好き。

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トモロ岬を照らす稲取・旧灯台

トモロ岬は昔から伊豆稲取の難所と言われた所。
地元漁師が幾度も灯台設置を願い出たが入れられず、ついには地元の篤志家が自費と寄付を募って工事を始めた。

Toudai_01
構想から20年近くを費やし、1909年(明治42年)ついにマントル式の小さな灯台を完成させた。
それがこの旧稲取灯台。


Toudai_02
灯台脇には立派な石碑が建てられている。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
真潮路の ゆくてはくらし しけぬまに
    とく帰り来な この灯 めざして

という、萩原すげさんの歌碑。
萩原すげさんて誰?


Toudai_03
実はこの手動で点滅させる石油燃焼式のマントル型灯台の運営には、正規の有資格者が必要とされていた。
そこで当時17歳の少女・萩原すげさんが選ばれてその資格を取得、日本最初の女性灯台守として就任したんだね。
以来、1945年(昭和20)までの37年間、灯し続けたという。

1982年(昭和57年)、灯台は整備され東伊豆町から文化財に指定された。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら

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日本の定時運航率は世界一

Flightstats_logo米フライトスタッツ社が6月の世界の定時運航率を発表した。
(定時とは、時刻表に記されている離陸時間と実際の離陸時間との差が15分以内のこと)
なかなか興味深い。

世界の主要空港部門では35か所中、羽田空港が95%の定時率で第1位。
2位が86%の成田空港で堂々日本の1-2位だ。
すごい。
やっぱり日本人は几帳面なんだな。
(ちなみに3位はアムステルダム、4位ミュンヘン、5位シアトル、6位ミネアポリス、7位トロント、8位フェニックス、9位マドリッド、10位シンガポール)

それなら逆に下の方を見ていくと……
中国の北京空港が最下位の35番目。
定時率わずか18%。
その次34番目が上海空港。
上海の定時率は29%だそうだ。
やはりというか、中国堂々の「逆1-2
いろいろ事情はあるんだろうけど、世界第2位の大国ならきちんとしようよ。

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飯盛女の石灯籠(千曲市)

重要文化財の本殿を持つ「水上布奈山(みずかみふなやま)神社」は、旧戸倉町、今の千曲市にある。

Funayama_01
江戸時代初期に諏訪大社から祭神を勧請して創建されたと伝えられる。
その広い境内には貴重な物が多い。


Funayama_06
空を貫く2本の柱は有名な『御柱』だ。
諏訪大社の系列ということで、本社と同じく7年毎に近隣でも最大規模の御柱祭(おんばしらさい)Onbashira_sが行われる。
この柱は2010年(平成22年)に立て替えられたものになる。


Funayama_02
さらに進むと1789年(寛政元年:江戸11代将軍・徳川家斉の頃)に大隈流の柴宮長左衛門矩重が建築したと言われる本殿がある。
残念ながら全体が保護のため覆われていてすべてを見ることはできないが、この本殿の特色は彫刻の数が多く、またたいへん優れているということだ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
1988年(昭和63年)、国の重要文化財に指定された。


Funayama_04
しかしここを訪ねた目的は、御柱でもなければ重文のみごとな本殿でもなく、傍らにあるこの二つの石灯籠。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
この石灯籠は「飯盛女の献燈籠」と言われ、1839年(天保10年)、ここ戸倉宿に働く飯盛女52名と旅籠屋の主人が奉納したものという。


Funayama_05
飯盛女(めしもりおんな)とは、江戸時代の宿場にいた仲居のような奉公人。
しかし貧乏な家の出が多く、宿場によっては私娼として幕府から黙認されていたケースも多い。
灯籠の台座を見れば、献上した飯盛女たちの名前がすべて彫り込まれている。
「りよ」、「こと」、「うや」、「のぶ」、「ます」、「さく」、「とみ」……
おそらくはみな10代の女性たちだったのだろう。
読み上げていくと、なんだか悲しい気持ちになって来る。

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踏切あれど渡れない(麻績村)

 渡れないよ
   待っていても永遠に列車は来ない。

Fumikiri_11
 長野県麻績村にて

長野県麻績(おみ)村の県道沿いにある踏切。
バス停の陰にあった。

Fumikiri_12
踏切名が書いてあるのと思ったら……
「宮下組 資材置場」だって。

・踏切あれど渡れない(笹子)はこちら
・踏切あれど渡れない(富津)はこちら
・踏切あれど渡れない(大多喜)はこちら

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「新党大地」の鈴木宗男さんて

Senkyo
昨日、参院選挙の選挙公報が送られてきた。
みると、比例区の「新党大地」に鈴木宗男さんという名前。


鈴木宗男さんてば、いま公民権停止中で選挙には出られないんじゃなかったっけ。
なんたって、「受託収賄」、「あっせん収賄」、「政治資金規正法違反」、「議院証言法違反」4つもの罪で「懲役2年の実刑」&「追徴金1,100万円」の判決だもの。
かの辻元清美議員が「疑惑の総合商社」と追求したのもむべなるかな、だ。

でも調べると、今回出馬したのはあの北海道の新党大地設立者である鈴木宗男さんではなくて、彼とは全然関係ない千葉県の鈴木宗男さんなんだって。
もちろん千葉県の鈴木さんには政治経験ゼロ。
投票所の中には写真なんてないので名前だけで投票するから、同姓同名というだけを狙って起用した選挙作戦なんだな。
まさに選挙を知り尽くしたムネオさんだからこその「秘策」か。
でも、こういうのって、なんだかなあ……

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これって酒屋さん?

伊豆長岡・古奈の街角で見掛けたお店屋さん。

Sakaya_01
テントは鉄枠だけだし、シャッターは完全に閉まっているし……
これはどう見ても仕舞た屋さんだよね。


Sakaya_02
でも、この木で出来た酒瓶はイケる。
奥の格子だってなかなかの風情。
おそらく酒屋さんだったんだろうな。
無くすのが惜しい魅力的なお店だった。

(その後の調べで三田酒店というお店だったことがわかりました)

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信号機事故でしかめっ面のJR

Red_signalJR成田線の久住駅で9日(火)、信号機が青に切り替わらなくなるトラブルが起き、銚子行きの普通電車立ち往生する事故になったそうだ。

解決するまでに40分。
まあ、田舎の電車(失礼!)だから大きな影響はなかったと思うけど、事故の原因を聞いてビックリ!
線路の切り替え部分に体長約30センチの亀さんが挟まっていたんだってさ。


これじゃJRが、「しかめっ面」なのもわかる。
それでもまたカメ飼って、かめへん?

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紳士的なコンビニ強盗

昨日、富士市でコンビニ強盗未遂事件が2件起きた。
いずれも同一犯人によるものらしい。
というのも、犯人は姿格好が似ているうえに、どちらも店員に紙をみせて犯行に及んでいるからだ。


強盗です。

刃物を持っている。

金を出して下さい

Goutou礼儀正しい犯人なんだね。
でも、真ん中の行は「刃物を持っています。」が正しいだろう。
できれば刃物の内容も明示して欲しかった。
惜しい。

ちなみにどちらの件も未遂に終わっているそうだ。
骨折り損のくたびれ儲け。

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稲梓鉄橋のフォトトレイン

伊豆の鉄道といえば伊豆急行。
そこの名物橋梁がこれ、稲梓(いなずさ)鉄橋だ。

Inazusa_01
見上げる鉄橋は高さが20mもあるという。

Amarubeなんか架け替えられたあの余部橋梁(山陰本線)を連想させる。
ちょっと似てるよね。

見上げていたら、ちょうど電車の音が聞こえてきた。
あわてて撮影したのがこれ。


Inazusa_02
アップにすると、8000系という電車らしい。
なんか見慣れた感じがしたけれど、考えたら伊豆急は東急系だものな。
電車には「フォトトレイン」という標板が見える。
フォトトレインって?
調べたら、「伊豆急行沿線フォトコンテスト」の入選作品を8000系車内に展示したのがこの電車なんだって。
でも、さすがにこんな遠くからじゃ作品は見えん。

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ライオン岩見下ろす廃セミナーハウス

伊東の廃墟から135号線を南下。
赤沢の廃ループ橋の「健在ぶり」を3年ぶりに確認、さらにその山道を進んで伊豆大川に着いた。

Seminar_house_01
道脇から海のほうを眺めると、こんな景色。
ここもまた風光明媚なところではある。
右下に見える三角屋根の建物は「グランリゾート・エレガンテ伊豆」という最新の会員制リゾートクラブだ。
(個人会員一口280万円也)
しかし左手のコンクリート製建物からは明らかに周囲を包む「廃」の香りを出しているのが感じ取れる。


Seminar_house_02
これが建物の入口部。
左上看板枠から落ちた一部が足元の草むらに埋もれていた。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
「大学 ミナーハウ」と読める。
実はここ、東京の某N大学法学部のセミナーハウスだったのだ。


Seminar_house_04
エントランス部は屋根があるのでかろうじて緑の侵略を免れているが、扉にカギが掛かっているのに脇のガラスは蹴破られているというアンバランス。


Seminar_house_05_2
割れたその隙間からカメラを差し入れて撮影してみた。
往時はここも学生たちの嬌声で満ちあふれていたんだろう。
2階に上がれば窓からきっとあのライオン岩が眺められた筈の位置関係だ。
ここで学んだ学士諸君、君たちは人間社会の若き獅子になれただろうか。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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伊東の山に立つ廃鉄骨マンション

ロワジール伊東赤坂」のあと、もう一つ伊東の有名な廃マンションを訪ねた。
こちらは通称「鉄骨マンション」
伊東市内からかなり山を登った緑深いところ。
小沢川のせせらぎが心癒す、円山公園のすぐ目の前にある。


Matsubara_01
一応柵はあるが、開けっぱなしになっているのでちょっと失礼する。
しかし内部は激ヤブの伸び放題。
時期が悪かった。
加えて雨上がり、全身ビショビショに濡れながらヤブを潜っていくと、それは現れた。

基礎部分を含め2階相当のコンクリートの造物だけが残されている。
廃墟とはいえ、それでもこのコーナーを連続されたところなどなかなかデザインにはセンスが感じられないか。


Matsubara_02
ただ間近によって細部を見れば、もうかなり傷んでいることがわかる。
このコンクリート塊も、もうすぐ落ちそう。
伊豆は地震の多いところだから、他人事ながら心配になる。

Tekkotsuこのマンション、正式名を「松原リゾートマンション」といった。
1980年代前半に地元静岡県内の不動産業者が建設を開始したというが、すぐに工事は中断。
12階建ての3階から上はこんなふうに鉄骨が剥き出しのまま放置されていたという。
(←当時の写真)

だから付いた名前が「鉄骨マンション」なんだね。
しかし残念なことにその特徴的な鉄骨部分は危険性のためか2007年(平成19年)に完全に解体されてしまった。
なので今はもう、「鉄骨マンション」の面影はない。

あ~、来るのが遅かった。 〇| ̄|_

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伊東の海を見下ろす廃マンション

伊豆の伊東は「花と海といで湯の街」が謳い文句。
温暖な気候で温泉が魅力の街だ。
そのためバブル期にはたくさんのリゾートマンションが作られた。

Loisir_01
ここは伊東駅から70m(高さ)ほど山側に上ったところ。
松月院というお寺さんの隅っこから撮影している。
普通の住宅に混じって、中央奥にはマンションが見える。


Loisir_02
近づけないので望遠レンズでアップにしてみる。
朝だというのに生活の気配が感じられない。
それもそうだ、建設途中で放棄された廃マンションなのだから。
良く見れば、中はがらんどう、剥き出しの鉄筋は錆びたまま宙に何かを訴え掛けている。
(マウスを置くとアップします)


Loisir_04
今度は山の上側から覗いてみた。
ほら、伊東の海を見下ろすこんないいロケーションなのに。

正式名を「ロワジール伊東赤坂」というが、普通「軍艦マンション」と呼ばれる。
斜面を利用した、全13階建の分譲マンションだったという。
計画では3棟というが、あるのは2棟だけ。
ロワジールは全国にホテル等を展開する大手だが、ここでは何かトラブルがあって実現できなかったらしい。
建設途中の1993年(平成5年)、放棄されたままになっている。
ちなみにすぐ隣の「ロワジール伊東湯川」のほうは完成している。

次はもう一つの廃マンションを訪ねてみる。

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伊豆の港の「もやい石」

畳石からほど近く。
伊豆稲取の港に「もやい石」がある。

Moyaiishi_01
この3つ並べられているのがそれ。
江戸城の石垣に使われた畳石と違い、こちらは丸っぽい自然石。
それぞれに丸い穴が穿たれている。


Moyaiishi_02
この大きな穴は綱を結ぶためのもので、この石を海に沈めて船の係留に使ったもの。
だから「もやい石」という。
「もやい」とはロープの基本的な結び方の一つで、登山でも必須のものだね。

稲取は天然の漁港として古くから漁業で栄えると共に江戸に繋がる海路の拠点になっていた。
しかし東に開いた入江のため、「ならい」(北東)という風が吹くと港はたいそう荒れたそうだ。
小さな船は陸上に避難させられたが、大きな船はそうもいかないので綱を使ってこうしたもやい石で係留したんだね。
こういうのを「マグロ船のツナ渡り」と言う?


Moyaiishi_03
折りしも今日は参院選挙告示日。
君にはこの穴を通して日本の未来が見えるだろうか。
僕には…… ベンチが見える。

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ニャンコが番します>畳石

伊豆稲取の「畳石」を見てきた。

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稲取の港近くの住宅の前に、二つの大きな直方体の巨石。
これが「畳石」。
伊豆大川のぼなき石と同じ、江戸城拡張工事のために切り出されたものの、港を目前に放置されてしまった。


Tatamiishi_02
石材はこの地方の特産である伊豆石という安山岩の一種。
畳一畳ほどあるから「畳石」と言うらしいが、実際にはもっと大きい。
重さも20トンあるというからすごい。
住宅は民宿らしいが、こんなのが家の前にあったらチト 困るかも。


Tatamiishi_03
ところでこの貴重な石はこの白いニャンコが守っているらしい。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
幸い、お休み中だったので、自由に写真を撮らせていただいた。
またね~☆

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踊り子の通った径 「天城トンネル」

国道414号線、「下田街道」を北上。

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途中に「旧天城トンネル」分岐の看板があったので、回り道をして寄ってみた。
下田街道の旧道・通称「踊り子街道」になる。


Amagi_tunnel_02
これが旧・天城トンネル。
全長約445m。幅が4.1 m。
すべて地元伊豆の切石で構成されている。
石造道路トンネルとしては、日本に現存する最長のものだそうだ。


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正式名を「天城山隧道」という。
残念ながら苔むしていて、扁額から文字を読み取ることは難しい。
1904年(明治37年)に完成。
川端康成の小説『伊豆の踊子』や、松本清張の小説『天城越え』の舞台になったところ。


Amagi_tunnel_04
なんと現役で供用中だった。
内部のわずかな照明はもちろん電気だが、当時のものを模した粋なガス灯のデザインになっている。
(マウスを置くと画像が切り替わります)

今もクルマが通れるとは思っていなかったので入口撮影だけのつもりだったが、通れるなら通らせていただく。
クルマなら通過は訳ないが、ここをあの伊豆の踊子たちが通ったと思うとさすがに感慨深い。

1998年(平成10年)、国の登録有形文化財に、そして2001年(平成13年)、国の重要文化財に指定された。

・旧笹子トンネルはこちら
・明治・大正・昭和・平成トンネルはこちら
・熱海の超ヘアピントンネルはこちら

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海へこげ 伊豆のブランコ

東伊豆を国道135号線沿いに走っていると、道端の樹にブランコが見えた。

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雄大なロケーションに、思わず気を惹かれたが、ここからどうやってブランコに乗るんだ?
下は太平洋へと続く断崖。
沖に見える島は「竜宮島」というが、乙姫さまがいるかどうかは確認していない。


Aloe_02
実はこの下には「アロエの里」という観光スポットがあって、ブランコはそこへと降りる遊歩道の目印のようだ。
乗ってみる?
ただブランコはもう少なくとも5年以上は前からここにあるので、綱はかなりボロイかも。
もしも、切れたらごめんね。

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