伊東の山に立つ廃鉄骨マンション
「ロワジール伊東赤坂」のあと、もう一つ伊東の有名な廃マンションを訪ねた。
こちらは通称「鉄骨マンション」
伊東市内からかなり山を登った緑深いところ。
小沢川のせせらぎが心癒す、円山公園のすぐ目の前にある。
一応柵はあるが、開けっぱなしになっているのでちょっと失礼する。
しかし内部は激ヤブの伸び放題。
時期が悪かった。
加えて雨上がり、全身ビショビショに濡れながらヤブを潜っていくと、それは現れた。
基礎部分を含め2階相当のコンクリートの造物だけが残されている。
廃墟とはいえ、それでもこのコーナーを連続されたところなどなかなかデザインにはセンスが感じられないか。
ただ間近によって細部を見れば、もうかなり傷んでいることがわかる。
このコンクリート塊も、もうすぐ落ちそう。
伊豆は地震の多いところだから、他人事ながら心配になる。
このマンション、正式名を「松原リゾートマンション」といった。
1980年代前半に地元静岡県内の不動産業者が建設を開始したというが、すぐに工事は中断。
12階建ての3階から上はこんなふうに鉄骨が剥き出しのまま放置されていたという。
(←当時の写真)
だから付いた名前が「鉄骨マンション」なんだね。
しかし残念なことにその特徴的な鉄骨部分は危険性のためか2007年(平成19年)に完全に解体されてしまった。
なので今はもう、「鉄骨マンション」の面影はない。
あ~、来るのが遅かった。 〇| ̄|_
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「遺構」カテゴリの記事
- 木造トラスが残る『旧落合橋』(2017.11.24)
- 【廃村】平清水集落(富士川町)(2017.07.12)
- 【廃橋】旧反場橋(西会津町)(2017.06.06)
- 【廃校】屋敷小学校(西会津町)(2017.05.22)
- 【遺構】奥川森林鉄道跡を歩く(後編)(2017.05.19)
コメント
おはようございます
伊豆は好きで何度も行ってますが、こういうのがある、というのは知りませんでした。企画や設計段階でならともかく、工事の途中でストップするのが一番もったいないですね。
10年以上前に行ったトルコで、やはり不況の影響で、幹線道路に面したマンションが軒並み建築途中で工事がストップされていて放置されてましたが、たぶん、トルコのは今頃は全部完成してると思いますね。時期が来たら「ぼちぼちまた工事の続きを始めるか・・・」という大らかな国民性なので・・・。
日本は銀行がサッサと引き上げてしまうので、他の建設会社が引き継いで、ということも難しいのでしょう。
それにしてももったいない・・・。
投稿: poohpapa | 2013.07.06 06:30
poohpapa さん
おはようございます。
こうして揉めたまま、徒に歳月を積み重ねる……
そのお陰で僕のような「廃墟マニア」が生きていけるんですけどね。
伊豆の某巨大スポーツランドなんか、調べに調べて満を持して行ったらそこはもう一面更地。
伊豆長岡市が問題を解決しまったんでしょうね。
つまらん。メーワクじゃ。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.07.06 06:50
たなぼたさん。このマンション何時の間にか解体と思っていましたが、下の部分は残っているんですね。
円山公園から山に登った時、撮ったのがあります。
http://www4.tokai.or.jp/seizan/izu/03.09.29oohirayama.html
投稿: せいざん | 2013.07.06 14:12
せいざんさん
うわ
ほんとだ、鉄骨が聳える写真。
完成していたら、相当な迫力でしょうね。
せっかくの緑の中、やっぱり出来ないほうが良かったのかも。
貴重な歴史の「証拠写真」、ありがとうございました。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.07.06 14:56
中学生レベルの 探検ごっこですね (大笑)
投稿: 吉村です | 2013.10.06 19:17
吉村さん
コメントありがとうございます。
はい
おかげさまで、「探検ごっこ」楽しんでおります。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.10.06 20:52