新羅三郎が雨宿りした宿借石
北杜市の諏訪神社を訪ねた。
この辺り、諏訪神社というのは数多くあるが、ここは山梨県韮崎市から長野県上田市に行く国道141号線沿いにある、別名「大石神社」。
鳥居奥、山門の向こう側にはこの地方らしく、御柱(おんばしら)が左右に立っている。
御柱は7年ごとに立て替え。
本殿は1688年(元禄元年)の建立だそうだ。
さらに歩を進めると、本堂。
左には舞台もあるのだが、目的のものが見当たらない。
「社後山上に巨石宿借石あり、大石神社とも云ふ」
実は新羅三郎義光が雨宿りしたという「宿借石」(やどかりいし)というのを探している。
雨宿りしたくらいだから、かなりの大きさの石の筈なのだが。
背後の山の上のほうになにか岩のようなものが見えるが、そこに至る道がない。
結局取り付く場所を変え、須玉町の「ふるさと公園」という道から山を登ってみた。
この山は『若神子城』という山城跡になっている。
するとまもなく……
下から見上げた大岩が現れた。
傍らには「宿借石」と彫られた石柱が立っていた。
間違いない。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
なるほどちょっとした雨宿りくらいなら出来そうだが、宿を借りるほどではないような。
しかし不安定そうなこの巨石。
大丈夫なのか、と思って裏に回ってみると……
上部を切られた一本の樹が懸命に支えていた。
なるほどね。
「カゴに乗る人、担ぐ人。
そのまたワラジを作る人」
世の中にはやっぱりこういう陰の存在が大事なんだね。
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