大相撲、力士なんては使い捨て
日本が誇る大相撲。
ここでは肝心の力士(=選手)なんて、使い捨ての駒でしかないらしい。
エストニア出身の大型力士「把瑠都」が、昨日自ら引退を表明した。
まだ28歳という若さ。
そんな若者をこの競技は引退に追い込むのか。
引退の原因は左膝の怪我が完治しないこと。
いくら大型力士とはいえ、膝が悪くては本来の相撲は取れないだろう。
しかしこうした過激なスポーツにおいて怪我はつきもの。
問題はその治癒を許さない過酷なスケジュールにある。
相撲は全力士に共通の番付が与えられていて、1場所でも休めば確実にその地位は落下する。
大関、それも12年初場所では優勝して横綱目前だった把瑠都にとってもそれは同様だ。
怪我が治りきらないで出場を続けた結果、番付が落ち続けた把瑠都の翌場所はついに十両ということになった。
もうその後は幕下。
給料すら出ない虫けらということになる。
把瑠都は引退会見で「今後は故郷のエストニア親善大使をやる」なんて、精一杯のジョークで質問をかわしていたけれど、ボランティアの親善大使でもちろん喰っていける訳もない。
「国に帰って牧場を手伝う」というのが本音だったろう。
(日本国籍がない把瑠都は相撲部屋に残れない)
いま大相撲は年6場所。
2か月ごとに、それぞれが丸2週間15日間もの戦いだ。
さらにあまり知られていないがこれに加えて年間4回の地方巡業がある。
相撲文化の啓発、といえば聞こえはいいが、これは昔ながらの地方勧進元の興業と、これによる相撲協会の収益のためでしかない。
こんな地方巡業に意義を見出すことが出来なかった元横綱・朝青龍が仮病を使って欠場したことがばれ、処分を受けたことは良く知られていることだ。
しかしおよそシーズンオフが全くないなんていうプロスポーツを寡聞にして自分は知らない。
協会は儲かるけれど、力士なんては使い捨て。
そんな組織の競技団体は早くあらためたほうがいい。
把瑠都よ、今夜は二日酔いになるまで呑むが良い。
いいじゃないか、力士だもの。
「吐き気酔い 残った~!! 」
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コメント
おはようございます
これはもう仰るとおり、ですね。海外からの力士を受け入れるなら、日本人力士と同じ待遇を与えなければなりません。日本国籍でないから親方になれない、相撲部屋に残れない、と言うなら「最初から呼ぶなよ」という話です。
だいたいが、相撲協会の理事は全員が元力士(OB)、というのが問題です。相撲取りで「団体の運営や経営ができる」人、ほとんどいないものでしょう。
相撲協会、もっと風通しを良くしないと、改革など夢のまた夢でしょうね。
投稿: poohpapa | 2013.09.12 08:12
poohpapa さん
おはようございます。
そうそう
大相撲の問題は、暴力事件よりも協会の運営体質根幹にあると思いますね。
いつのまにか、改革の声も遠くなってしまったような。
こんな状況でよく国際問題にならないものだと案じます。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.09.12 08:41
膝の故障で引退ですか・・
膝の場合、手術をして約4週間の休養を要すると
思うんです。
実は私の友達が去年手術をしました。学生相撲で
活躍していたんですよ。
国技と言う性格上、生え抜きでなければ運営に携われないのかもしれませんが、
第三者を入れて監査などを徹底しても良いのでは・・
と、思います。
投稿: いはち | 2013.09.12 11:08
いはちさん
大相撲って、極端な閉鎖社会の中で運営されているんですよね。
ましてや外国人の場合、親方になれないというのもそうですし、各部屋で一人しか在籍できないとか。
これじゃホームシックにはなるし、言葉は通じない。
食事は連日チャンコ。
これでよくみんな辛抱して横綱・大関になったと感心します。
やっぱりハングリー精神が違うのかなあ。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.09.12 11:37