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山の中のお洒落な発電所

学童像から天竜川を少し下ったところ、大井橋という橋から上流を見通している。

Nishido_01
雨模様なので霧に煙っているが発電所のような施設が見えるね。
その中央の建物、妙に格好良くなくない?
行ってみよう。


Nishido_02
行ってみると、国道473号から降りる入口には「中部電力・西渡発電所」とある。
ゲートもなく階段があって下まで降りられそうだ。


Nishido_03
その前に反対の山側を見上げると、巨大な導水管。
山の上からこの中を下の発電所まで水を落として、それでタービンを廻しているんだね。


Nishido_04
雨に濡れて滑りやすい階段を降りていくと、見えてきた。
これがさっき下から見た発電所の建屋だ。
中からは発電機特有のウォーンという低周波の音が伝わってくる。
ここは2千300kWの発電機を回すという小規模の水力発電所。
ちなみに中部電力で一番大きい奥美濃発電所(木曽川)は150万kWというから、実にここの652倍になる。
桁が違うどころじゃないね。


Nishido_05
さて、目的の発電所の建物は少々レトロな雰囲気を漂わせる白い切妻造り。
壁なんて平らでもいいんだろうけれど、お洒落に縁取りや凹凸を付けたうえに、上の棟には小屋根まで付けられている。
やるじゃん、中部電力。
いつ、誰の設計かは明らかでないけれど、お洒落。
なかなかのセンスである。

ちなみに目の前は天竜川だけど、取水しているのは山の上の水窪川(みさくぼがわ)なのでこの西渡は正確には「水窪川系」の発電所ということになるそうだ。
川の水は合流しても、生まれた川は譲れない。
「倍返しだ!!」
違うか。

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