天空の城塞探検記(後編)
天空の城塞探検(中編)から続く。
また石段を登った。
坂道も歩いた。
そしてこんな所も潜り抜けた。(振り返って撮影)
ここなら攻め入る敵を上部から容易に殲滅することができそうだ。
だから、城じゃないって。
そして現れたのが、この二つ目の調圧水槽。
序編の写真で見た、左側の水槽になる。
1号では特徴的だったあの小窓もこちらは少ない。
いくらか小ぶりに感じられるが、いずれも直径は20mという。
周囲を緑に囲まれ、下からはその存在を窺い知ることはできないシチュエーションになっている。
いかにも「天空の城塞」らしいね。(まだ言う)
ちなみになぜかたいていの地図にはこちらの水槽は記されていない。
階段横には忘れ去られたような鉄製の奇妙な物体が一つ。
ブイ(浮き)のような形だから、水面のレベルを測るためのものだったんだろうか。
すっかり赤さびて、これまで放置されてきた年月の厚みを訪問者に訴えかけているようだ。
例により窓の隙間からカメラを入れて撮影してみた。
1号水槽と同じく無機質な深みが底知れず広がっている。
こちらの深さは78mほどあるという。(1号水槽は約86m)
いずれの水槽も建設に当たったのは黒部ダム工事にも関わったダム建設のエキスパート笹島建設だそうだ。
最後に1号水槽の上から佐久間の町並みを見下ろしてみた。
「思えば高くに来たもんだ~♪」
(お終い)
・鹿島の竜宮城跡はこちら。
・龍ヶ崎の赤い西洋館はこちら。
・千葉佐倉の羽鳥調圧塔はこちら。
・渥美半島に建つ陸軍気象観測塔はこちら。
・大澄山頂に建つ謎の塔はこちら。
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コメント
え?ここまで入れるのですか。
工場萌えみたいに城砦(じゃないけど)萌えには
たまらない場所ですね。
鉄製のブイみたいな物は持ち上げなかったのでしょうか。
何だか不思議な形をしていますね。
投稿: いはち | 2013.12.13 12:58
いはちさん
「ここまで」といっても建物内部には侵入していませんけど。
こんなのが「廃」ではなく「現役」というのが違う意味で新鮮でした。
「ブイ」は持ち上げましたよ。
ブイブイいわせてやりました。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.12.13 13:10