足尾銅山・小滝橋
栃木県日光市・足尾町の県道沿い。
すっかり鉄骨部分が錆びた、鋼製のトラス橋が見えた。
名称を「小滝橋」
「大正15年6月竣功」との銘板が見える。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
すでにレールは取り外されているが、ここは1887年(明治20年)に足尾鉱山のために拓かれた銅山便道(ガソリンカー)の軌道だったのだ。
鉄骨部分はまだしっかりしているので渡れそうだが、すぐ隣に県道が走っているので立ち入るのは遠慮した。
正面、橋の先には有名な小滝坑の坑口跡が見える。
コンクリート製だけど、なかなかお洒落な意匠。
残念ながらというか、当然のことながら坑口は厳重に封鎖されている。
なにしろこの小滝坑、ここからなんと3キロ以上もの長さで地下を貫通、従前からあった足尾銅山の旧本坑入口まで繋がっているのだという。
ちなみに坑道の総延長は計1,200キロにもなるとか。
新幹線なら東京から博多まで行っちゃう距離。
そんなとこに迷い込んだら出て来られない。
対岸にはこんな銃撃を喰らったような岩肌。
まるで州の崎の弾丸跡のよう。
これは削岩機の習練のために使われた跡なんだそうだ。
厳しかったんだろうな。
山かげに眠る「宇都野火薬庫跡」に続く。
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