初瀬街道の旅(1)瀧不動の磨崖仏
【瀧不動の磨崖仏】
初瀬街道は別名伊勢北街道。
昔、奈良から三重まで伊勢参りに使われた道で、ほぼ現在の国道165号線にあたる。
往来の途中にある宿場には必ずこうした常夜灯というものが設置されていて、お詣りする人の一助となっていた。
さて初瀬街道から北に入ったのその名も滝集落というところに、地元で「瀧の権現さん」と呼ばれる滝行場があるというので訪ねてみた。
果たしてどんな滝なんだろう。
場所は伊賀市になる。
ずいぶんな山道を上った樹々の中にそれはあった。
正確には「熊野三所神社・奥の院」というらしい。
さて、滝はどこだ?
周囲を探ったところ、どうやらこれらしい。
しかし、落差1mほどもないこの滝では、頭から水に打たれるのは無理じゃないか。
まさか、キン○イ法 ?(゚_。)?(。_゚)?
と、中央に鎮座する大岩の中央に、何やら彫り物があるのが窺えた。
(マウスを置くと)
見よ。
岩肌をえぐり、みごとな不動明王が彫り込まれているではないか。
今回は残念ながら水量が少なかったが、多い時にはここにも水の流れが現れるそうで「三筋の滝」とも呼ばれているんだそうだ。
さらによく見れば、ちょうど背後の火焔の部分に赤い彩色がわずかに残っているのがわかる。
もしかして、最初は全体に彩色が施されていたんだろうか。
さぞ見事なものであったろう。
滝は残念だったけれど、磨崖仏には満足した。
初瀬街道の旅(2)朽ちた鱒池亭に続く。
・伊賀古道の磨崖仏はこちら。
・京都・童仙房の磨崖仏はこちら。
・伊豆・大仙山の磨崖仏はこちら。
・房総・岩谷堂の磨崖仏はこちら。
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