初瀬街道の旅(10)安楽寺の石垣
【安楽寺の石垣】
初瀬街道の旅(9)延命寺の石棺から続く。
一志町ではもう一つぜひ見たいものがあった。
それは安楽寺というお寺さん。
919年の建立というから平安時代になる。
曹洞宗永平寺派の寺院で、禅寺であることから全体として質素な雰囲気が窺われる。
二階建ての立派な鐘楼は江戸時代1726年のもので、町指定の文化財とか。
お寺は見晴らしの良い高台にあり、そのため周囲にはぐるりと石垣が積まれている。
しかしその石垣は場所によってその表情を一変させる。
この写真、右側の素朴な丸積みと、左側の緻密な石組みとはまるで別物じゃないか。
これは明らかに造られた時期が異なるんだろう。
緻密な部分では、四角い石だけでなく複雑な多角形の石もみごとな手際で組み上げられている。
まるでクスコのインカ帝国ばりの高度な技術。
ただ不思議なのは、いくつかの丸石をおっぱいのように飛び出させていること。
これはどういう意味?
少なくともこれが城の石垣だったら、手掛かり・足掛かりになって防衛上不利極まりない筈だ。
誰か教えて。
さて、いよいよこの「初瀬街道の旅」も、次編から今回の大本命である近鉄大阪線遺構に近づく。
初瀬街道の旅(11)新旧・西青山駅に続く。
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