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初瀬街道の旅(13)旧・東青山駅の廃墟

【旧・東青山駅の廃墟】

初瀬街道の旅(12)近鉄大阪線鉄道事故から続く。

垣内という旧宿場から初瀬街道は国道165号線を離れてさらなる山中へと分け入っていく。
そしていよいよ今回の探索ツアーの主目的である「旧・東青山駅」跡に来た。

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滝を尻目に急坂を登り詰めると、いきなり目の前にプラットホームが現れた。
周囲は緑、また緑の山の中。
建設当初、ここは本来信号所とする予定だったというが、地元のたっての希望で駅を造ったとされる。
しかし最初からほとんど秘境駅の運命。
線路は、大阪側も松阪側もいずれもすぐトンネルになって山中へと消えていく。


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駅跡地へ降りる階段にも古びた枕木が使われていた。
苔むした味のある枕木は廃止されてからの長い歴史を感じさせる。
(振り返って撮影)


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いったん構内を奥まで抜け、振り返って伊勢方面を見通している。
何か利用でもしようとしたのかその目的は不明だが、手前のコンクリートは廃線後に築かれたものだ。
単線ではあるものの行き違い用にホームは2つあり、左手のホームが上り(松阪方面)、右手が下り(大阪方面)になる。


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上りホームは本来堅牢な石造り(右手斜めのところまで)だが、後から延長された部分は土堤を枕木で補強する構造になっている。


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一方、下りホームのほうは中身が空洞の完全な木製。
枕木と鉄骨とを組み合わせて構成、上面だけをモルタルで仕上げている。
最初の画像のように、埋められた白いタイルがいかにもプラットホームらしさを醸し出している。


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山側には小さな売店が廃墟となり辛うじてその姿を保っている。
これ以外に駅周辺には何一つ、家も小屋すらも見つからない。
まさに秘境駅だった。
足元には森永の飲み物用冷蔵庫がシダに覆われている。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


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松阪側にあるのがこの滝谷トンネル。
ここから旧・大阪線はその先の総谷トンネルに向け急な角度で下っていく。
ブレーキ故障で停める術を失った列車の運転士は、どんな思いでトンネルに突っ込んでいったんだろう。
(当然のことながら、運転士は25名の死者の一人となった)


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一方、こちら大阪側は青山トンネル。
事故後、難所だった青山峠には新たな長大トンネルが掘られ、1975年(昭和50年)複線化された新線への移行を果たした。

次回はついに最終回、山中の変電所廃墟を探る。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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