大橋ジャンクションから地中へ(後編)
大橋ジャンクションから地中へ(前編)から続く。
いよいよ工事用出入り口から現在工事中の「中央環状品川線」に入る。
今年度中に完成予定ということで、これができると「日本一の道路トンネル」、そして湾岸線の大井ジャンクションと大橋ジャンクションとが直接結ばれて「首都高中央環状線」が完成、格段に便利になる。
工事用出入り口から入るといきなり多くのクルマの音。
カメラを上げて簡易フェンスの向こうを撮影してみたら、そこはジャンクションの現道じゃん。
大丈夫?
おバカなドライバーが突っ込んで来そう。
トンネル・マニアとしてまず目を惹いたのはこの接続部分だ。
ほら、四角い天井が突然丸い形状になっているよね。
これ、ここまでの地表に近い部分は開削工法といって上から掘ってきたのに対し、ここから先の部分は地中をシールドマシンで直接掘っているのでまん丸になっている訳。
昔の古いトンネルでは時々ならこうした段差は見られるけれど、こんな最新の道路では珍しい。
完成したらスピードが出ているからこんなのも一瞬で見逃しちゃうことだろうけど。
シールドマシンで掘った穴はすぐに耐火セグメント(壁の骨組みみたいの)が組まれ、さらにその内側をこうしてパネルで覆って整形していく。
セグメントは過去最大幅の2m。
施工速度は最高月進400mの高速だそうだ。
途中の一部分はわざわざ非常用避難通路を通らせてくれた。
避難通路は結構狭いので、地震や火災などでパニックになったらヤバイかも。
本番では通りたくはないところ。
なお左の壁にアールが付いているのは丸いトンネルの一番端の部分だから。
地下約30mまで降りてきた、ここが今回の目的地。
本線(品川線)とジャンクションからの合流線との合流部になる。(振り返って撮影)
右の本線は3車線で、左の合流線は2車線なので掘られてきたトンネルの大きさが違う。
二つのトンネルを合流させた後、天井部を平らに整形している。
右の路面の黄色い床は断熱材のようなもの。
鉄の構造物は熱に弱いから、万一の火災に備えこんなのが舗装路面の下にまで敷き詰められているんだね。
これはまだ床の下部分が見えているレア画像。
ふむ、トンネルってほんとに丸いんだな。
と、丸く収めたところで【お仕舞い】
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