源頼朝の巨大硯(すずり)
硯(すずり)といえば、僕の場合山梨県早川町の雨畑を思い出すが、千葉県にも凄い硯があるのを知った。
それはここ。
千葉県いすみ市にある天台宗の「長福寺」というお寺さん。
波の伊八の彫り物でも知られたところ。
これは山門だが、境内が広いのでいくらでも脇から中にクルマで入ることができる。
なお傍らの真新しい高札に「山内不幸」とあるのは、お寺さんの身内に不幸があったということなんだそうだ。
お取り込み中のところ、すみません。
なんでも、平家により追われた源頼朝がこの寺に寄った際に書くものを借りたところ、この立派な硯が差し出されたとか。
感動した頼朝はこの寺に「硯山無量壽院長福寺」(すずりさんむりょうじゅいんちょうふくじ)との山号を授けたとのこと。
これがその所縁の「無量壽庵」(むりょうじゅあん)。
その中で厳重に保管されているのがこの巨大硯(すずり)だ。
正面からだとガラスが反射してしまうので横から失礼。
縦130センチ×横95センチ、厚さが13センチ。
周囲には松竹梅と無数の鳥の透かし彫りがある。
全体の重さは実に1トンもあるそうだ。
こちらは立派な槙の木。
樹齢推定約1350年。樹高12メートル、目通し幹囲5メートル近くもある巨木で、1935年(昭和10年)千葉県の天然記念物に指定されている。
頼朝が再起に向け援軍を求める書状を認めていた折、突然近くの山で馬のいななきが聞こえたという。
平家の追手かも知れないと警戒した頼朝は書を中断し、手にした巨筆を境内の槙の枝に掛け、太刀を握ったという。
そこからこの槙の木は「筆掛けの槙」と呼ばれるようになったんだそうだ。
(諸説あり)
頼朝が愛した的様はこちら。
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