『トマソン』命名者、往く
ニュースによれば、わが町田市に居住の作家・赤瀬川原平さんが死亡したそうだ。
同氏は芸術家としても知られているが、自分にとってはなんといっても『トマソン』の命名者ということになる。
ウィキペディアによれば『トマソン』とは、「不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物」という概念。
要するに平たく言えば、「もう何の役目も果たしていないのに、なんでここにあるの?」というようなやつのことだ。
意味のない階段や出入り口とか、街中によくあるでしょ、そういうの。
面白いのは、トマソンというその語源だ。
ゲーリー・トマソンは、引退した王貞治選手の穴を埋めるために巨人が採用した元大リーガーの名前。
ところが日本では全然打てなかったため、「舶来扇風機」とか「害人」、さらには「トマ損」なんて散々な言われ方をした選手だった。
早々にクビになったんだけど、そんなことから「無用の長物」のことをトマソンて言うようになった訳。
迷選手もずいぶんなことで名を残したものだ……
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