【廃校】小林小学校(愛知県東栄町)
廃校となった粟代小学校からさらに山道を上っていく。
山あいの小林という集落に着くと、県道沿いの丘の上にまた門柱が立っていた。
銘板は外されているが、その名も「小林小学校」といった。
1873年(明治6年)創立というからこれまた歴史ある学校だ。
しかしここもまた住民の減少により1964年(昭和39年)に閉校となった。
草むした石段を上がった先には、年季モノのみごとな枝垂桜が今もその雄姿を誇っていた。
これまで幾多の卒業生を送り出したんだろう。
現存する校舎はもちろん明治の物ではなく後年建て直されたものだが、それすらももうすでに羽目板が腐食するなど朽ちかけていた。
それでも今なお、地元の集会所や児童館として使われているという。
そしてここにもモルタル製の二宮金次郎像。
しかしもう生徒が登校して「おはよう」と金次郎さんに声を掛けることもない。
その傍らには苔むした大きな鬼瓦が一つ。
明治の時代には学校は象徴的な建物だったんだろう、「學」の文字が読める。
それにしても開校したのは明治になってまだ数年。
こんな山奥の僻地(失礼)にも洩れなく学校を整備したなんて、明治政府は教育熱心だったんだな。
こうしたことがその後の日本の発展を支えたんだろう。感謝。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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