熱海の遊郭『千笑』
ここは熱海の糸川というところ。
温泉街だが、早朝のこととて路地を入ると人影もまだ見えない。
そこにはいかにも古めかしい建物が目に付くが、この辺りは1950年(昭和25年)に起きた『熱海大火』の中心部だっとのことなので、それ以降の建築ということになる。
連続した火事翌日の新聞には「熱海また大火 心臓部全滅千十五戸焼く」との見出し。
損害額は当時のお金で5億円近かったという。
で、この『千笑』という建物は昔遊郭だったところ。
そう言われてみると、なかなか趣のある建物ではある。
なお売春防止法が施行されたのは1958年(昭和33年)のことで、それと共に遊廓の歴史は幕を閉じることになった。
一方、こちらは同じ区画の別の角。
こちらにも角に入口がある同じような雰囲気の建物が残るが、それも道理、やはり遊郭だったものという。
温泉地らしくスナックが入居、現在も活用されているのがわかる。
カーブした瓦の庇が格好いい。
千笑ほど目立たないが、こちらにも屋号が記されている。
横向きに、「つたや」と書いてあるが、レンタルビデオは置いてない。
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