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中馬街道の壁画

国道153号線(飯田街道)は、この辺り中馬街道とも呼ばれた。

Chuma_01
「中馬」とは馬による輸送方法のことで、信濃・甲斐などの中部山岳地帯では河川が急峻で水運に向かなかったために山越えの手段として使われたんだそうだ。
(中継馬が転じて中馬になったという説が有力らしい)
中でもここ水別峠は難所として知られたところ。
字名は「大水別」というから、ここが分水嶺なのかな。


Chuma_02
現在はクルマであっという間に通り抜けるけれど、ちょうど峠のテッペンに大きな壁画が目に入る。
昔の、中馬による荷運びの様子が描かれているんだね。
1997年(平成9年)に完成させたそうだ。
あまりに大きい絵なので、道路の反対側から広角レンズで撮影してもすべてが収まりきらないほと。


Chuma_03
逆に近くに寄ってみると、あまりのスケールの大きさで何が描かれているのかわからない。
一つ一つはこんな小さな正方形のタイルで造られていたんだね。
タイルは排気ガス等で汚れるため、定期的にボランティア活動で清掃が行われている。


Chuma_04
それが全体としてこんなに精緻で見事な絵を造り上げているのだ。
「日本風景街道」の一つに選定されているそうだ。
一度、ご覧あれ。

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