焼夷弾に焼かれた妙音院
ここは千葉県館山市にある妙音院というお寺さん。
江戸中期から後期にかけ建立されたもので、広めの境内には立派な本堂とかもあるのだが、目的はこの薬師堂。
太平洋戦争当時アメリカ軍の空襲による焼夷弾によってこの妙音院も火災に遭ってしまったそうだ。
幸い被害者は出なかったものの、火災で本堂、庫裡、諸堂が焼失し、唯一焼け残ったのが鐘楼堂、山門だけだったとか。
その後当時の住職が、「戦争を後世に伝えなければならない」として焼け残った鐘楼堂に壁や扉を付け、焼け焦げた姿そのままに現在の薬師堂として残したという。
それがこの薬師堂なのだ。
だから当時の火災の痕がいまだに上部構造材に残っているのがわかる。
・焼夷弾と戦った墓石はこちら。
・習志野の支那囲壁砲台はこちら。
・諏訪神社のプロペラはこちら。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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