ここは白浜・めがね橋
ここは南房総市白浜を流れる長尾川というところ。
みごとな石造りの橋は、正式名「眺尾橋」(ながおばし)。
1888年(明治21年)に架けられた橋で120年以上も経つ歴史あるもの。
見た目の印象から、地元では『めがね橋』で通っている。
これは反対側(左岸)から。
径間7m、アーチを3基連ねた石積みアーチ工法で造られている。
橋の本体の石は房総の海岸から切り出したものだが、たもとの石はわざわざ静岡県伊豆から運んで来たものだそうだ。
3連のめがね橋は全国的に見ても数は少なく、関東地方ではこの橋だけ。
ということで、1973年(昭和53年)に白浜町文化財、1989年(平成元年)には千葉県指定有形文化財、さらに2005年(平成17年)には日本土木学会選奨土木遺産に選ばれている。
これは上流側から。
上流側になると、アーチ脚部のデザインが鋭角的で頑丈なものになっているね。
めがね橋は村民の寄付で建設されるなど当時から地域史的価値が高いとされ、あの林芙美子の『房州白浜海岸』という紀行文にも出て来るそうだ。
読んだことはないが。
どうしてもこのアングルから写したかったので水の中に入って撮影してみた。
真冬のこととてとても冷たかった。(うそ)
最後に書くけれど、こんな『めがね』はないよね。
3連なんて。
・保田の汐止橋はこちら。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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コメント
へ~。明治21年に造られたのですか~・
昔はここを今の国道となる道が走っていたのでしょうね。
旧道が洲崎方面にまだ少し残っているのですが
とても狭いんです。
良い橋ですね。ちなみに夜は電飾りが綺麗なんです。
投稿: いはち | 2015.02.24 16:14
いはちさん、こんにちは。
>ちなみに夜は電飾りが綺麗なんです。
そうなんですよね。
写真ではわかりにくいですが、配線がまるでクリスマスツリーのよう。
(個人的には)歴史的建造物に電飾は勘弁して欲しいです。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2015.02.24 16:39