日本最古の狛犬(山梨)
山梨県市川三郷町の熊野神社に日本最古の狛犬があるというので訪ねてみた。
熊野神社は熊野三山の祭神の勧請を受けた神社で、同系の神社が全国各地に三千余あるという。
これがその熊野神社。
神社自体はそこそこの規模だが、なんせ周辺の道幅が軽トラ規格なので難儀する。
なお、この両側の狛犬は後世の一般的なもの。
さらに歩を進めた奥にある、この神殿に目的の狛犬はあるとのこと。
傍らには市川三郷町教育委員会が立てた文化財としての説明版がある。
しかし神殿の位置が高すぎて、普通に立っていたのでは狛犬を確認することはできない。
そこでポールを使い、リモコンで撮影したのがこれ。
狛犬なので、奥の物とちゃんと対になっている。
狛犬は安山岩製で、腹部には「応永12年2月」とので日付が刻まれているそうだ。
応永12年といえば1405年、室町時代の中期ということになる。
こちらは口を閉じているので「阿吽(あうん)」の阿(あ)のほう。
残念ながら、右の前足が損傷して、代替の石(義足?)が付けられているのがわかる。
ただなんせファインダーを見ずに撮影しているので、肝心の狛犬が少々ピンボケなのは許せ。
一方、こちらは口を開いているので「阿吽(あうん)」の吽(うん)のほうということになる。
残念ながらこちらも左前足を骨折しているようだ。
二頭の狛犬はいずれも鉄筋の檻に入れられているが、これは狛犬が夜な夜な徘徊して悪さするのを防ぐため。
ではなくて、貴重な狛犬への悪戯を防ぐためのようだ。
固定されてないので盗まれたらタイヘンだし。
ただ檻が小さく、ちょっと可哀想な気もする。
なお東大寺の狛犬も日本最古(鎌倉時代)とされているが、東大寺のは中国の石工が中国の石を使って作られたもの。
一方こちらのは日本で造られたものなんだそうだ。
・阿阿の狛犬はこちら。
・犬の狛犬はこちら。
・おかっぱ頭の狛犬はこちら。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 鳴かぬなら、どうしましょ、ほととぎす(2023.04.23)
- 怪我の功名だったかも(2019.12.26)
- ツタンカーメン王の頭像、6億円也(2019.07.05)
- 『インカ神殿』再び(2017.12.28)
- 清水沢の百庚申(2017.12.22)
コメント