縄地金山2【鉱山跡編】
縄地金山1【積み出し港編】から続く。
急な傾斜径をだいぶ登ってきた。
(振り返って撮影)
向かって左手は荒れ地だが、右手には広いミカン畑が連なっている。
そのミカン畑の間を分け入っていく。
春で良かった。
シーズンならミカン泥棒に間違われかねない。
すると突然開けた場所に飛び出した。
写真に写っているのはホンの一部で、実際はかなりの広さに渡っている。
敷地には電気の碍子やレンガなどさまざまな鉱山由来の物が落ちている。
以前はトロッコの車輪もあったということだが、遅かりし。
訪問時にはすでに撤去されていた。
逆向きだが、このレンガには『SHINAGAWA』の文字が読み取れた。
後で調べるとこれは東京に本社を置く耐火レンガや不定形耐火物の会社『品川リフラクトリーズ』という所の刻印であることがわかった。
いくつもの建物の土台は残っていたが、現存していたのはこのひと棟だけ。
内部に生活臭はなくガランとしていて、倉庫として使われていたようだ。
なお現在、鉱山の所有者は『土肥マリン観光』という会社。
一見、鉱山とは関係ないように感じるが、親会社が『三菱マテリアル』だと聞けば納得がいく。
これは何やら機械を据え付けていたような土台。
掘り出した鉱石はこの地である程度破砕していたとのことなので、そのための機械だったかも知れない。
そしてここでの最大の目玉はこの坑口。
いまはブロックで厳重に塞がれているが、これをみればここがかつて鉱山だったことに疑いはない。
閉山は1973年とのこと、入口部の黄色い岩肌には金鉱石が混じっているとの噂。
削ってみる?
縄地金山【大名坑編】に続く。
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