【廃村】茶平集落(秩父)
寄国土トンネルを抜けたところから脇に逸れ、急な坂道を登っていく。
やがて舗装が途切れる頃、道端に放置された廃車。
ライトエースか何かかな。
ガラスも破れ、哀れな姿を晒している。
さらに道は分かれるが、険しく、また狭いほうを登っていく。
すると傍らに『警ら箱』なるものが立っていた。
昔でいう『目安箱』のようなもので、地域の住民が連絡事項等を書いて箱に入れると、巡回に来た警察官が回収するというものらしい。
奥地ならではのものらしいが、なんとものんびりした通報システムではある。
さらに細道を登るとやっと集落が見えてきた。
ここが目的の「茶平(ちゃだいら)集落」だ。
トンネルからもう200mも高い位置になった。
1998年(平成10年)、28年を掛けた水資源機構による浦山ダムの建設に伴い、周辺の多くの集落が水没、移転を余儀なくされた。
ここ茶平はもともと高台にあったので水没の心配はなかったが生活の不便さから結局廃村になったもの。
7~8戸はあったようだが雪のせいなのか押しつぶされたものも多い。
昭和レトロな赤い掃除機。
「隼」のシールがあるのでナショナルの製品だね。
こちらのたたずまいはちょっと見、江戸時代の旅籠のよう?
なかなか趣があって、修繕すれば時代劇ドラマの撮影に使えそうなほどだ。
集落の外れにあった石灯籠。
苔むしていい味を出している。
そういえばこの集落には近くにお墓が見当たらなかった。
集団で離村したようなので、その際にお墓もきちんと移動したのだろうか。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
・君津市の追原廃村はこちら。
・奥多摩町の倉沢廃村はこちら。
・身延町の御弟子廃村はこちら。
・丹波山の高畑廃村はこちら。
・奥多摩町の峰廃村はこちら。
・甲州市の焼山廃村はこちら。
・千曲市の末地廃村はこちら。
・山梨の天久保廃村はこちら。
・山梨の登尾廃村はこちら。
・山梨の柿草里廃村はこちら。
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