ダム下の巨大渦巻き
ここは長野県の南相木村から山に分け入ったところ。
標高はすでに1500mを越えている。
舗装こそされていないが、よく整備された道……
いや、これ実は堤上路。
つまりダム堤体の天端(せき止めた堤の一番上)の部分。
ここは平成17年(2005年)に東京電力が完成させた『南相木ダム』の最上部なのだ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
整然と並べられた石灰岩の間から下部を見降ろすと、このド迫力。
ダムの高さは136m。
標高1532mは、日本のダムの中で最も高いそうだ。
ところで下部中央に、なにやら丸いものが見えないだろうか。
アップにしてみると、この美しい幾何学的な渦巻き模様。
これは南相木ダム下流の広場。
この場所から湧き出る自然の流れをイメージしたもので『ウズマクヒロバ』と名付けられている。
広場中央に土地の起伏と石灰岩とで造形した「ウズ」、水を活用した「ナガレ」、コンクリート壁による「ラセン」で表現しているそうだ。
下からも行けるけれど、その場に立つと模様の全体が見えないものね。
小宮功建築設計事務所というところが設計、平成18年(2006年)、グッドデザイン賞を受賞したそうだ。
こういう人に東京五輪のエンブレム、任せてみる?
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