うその口円筒分水(佐久穂町)
長野県佐久穂町の奥深く。
『鷽(うそ)の口円筒分水』というのを訪ねた。
細い農道をどん詰まりまで下ったところに大きな水路があった。
滔々と流れる水は近くの石堂川から引き入れたもの。
近隣の農業のためのもので、このあと上村、佐口、小山それぞれの用水に分けられる。
それが水路の先にあるこのこのコンクリート製の丸い建造物。
千葉でもよく見掛けた『円筒分水』というものだね。
上記三つの用水に分水するため、1953年(昭和28年)に建設されたもの。
三つに分ける用水といえば甲斐小泉の三分一湧水が有名だけど、ここのはもっと複雑。
円筒の下部には基本、上村用水28個、佐口用水13個、小山用水6個の全部で47個もの穴が開けられている。
それをさらに内側から細かく塞ぐことによって様々な組み合わせの分量をコントロールしているんだね。
これは塞がれてしまったほうの用水。淋しい。
一方こちらは十分に供給を許された方の用水。
分配はどうやって決めるんだろうね。
ちなみに初代のものは老朽化したため造り直され、これは昭和40年代に大改修されたものだそうだ。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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