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2015年12月

城ヶ崎の磯のポットホール(伊豆)

ここは伊豆・城ヶ崎の海岸。

Pothole_08
高級別荘地の先にある公園にクルマを止め、「かんのんの浜」と名付けられた磯までやって来ている。
右に見える松の木の、そのさらに先に今回の目的のものがある。


Pothole_02
大きく、そして不安定なゴロタ石を慎重に渉って行く。
右手に上がっているのは煙ではなく、打ち寄せた波の水しぶき。
ここに探索に来たのは2度目だが、前回も波は荒かった。


Pothole_03
断崖の先端までやって来て、そして崖の下を見下ろしてみる。
あった。
とうとう見つけたポットホール。丸いヤツね。
(マウスを置くと画像が切り替わります)

ポットホール(Pot Hole)は日本語で甌穴(おうけつ)。
「甌」という字はカメの意味。
河や磯などで表面の弱い部分に石が入り、繰り返し水流で回転した結果、丸い穴ないし丸い石ができるものが甌穴だ。

川のポットホールはここここで見てきたけれど、海は初めて。
城ヶ崎のものはなんといっても穴のほうだけではなく削った石そのものがあるのが素晴らしい。


Pothole_05
もっと間近で見たい。
しかし残念ながらこの崖は降りられないのでいったん浜に戻り、あらためて迂回する。
そしてこんな岩の隙間を通り抜けていく。
う、狭っ。
つかえたのはウエストバッグで、お腹じゃない。


Pothole_06
そして…… これだ。
波で出来たので、正確には海蝕甌穴。
まるでボウリングの玉のようにまん丸。
でもこれで直径は70cmほどもあるという。
穴も大きく1.2mもあるというが、現在はその一角にさらに別の新たな窪みを作りつつある。


Pothole_07
なんて油断していると、突然こんな強い波が不定期に襲って来る。
冷た! まさに寒波。
カンパくれるならいいけどね。

このポットホールは伊東市の天然記念物に指定されているのだが、積極的に紹介はされていないようだし、現地に案内板も一切ない。
(だから一度目はたどり着けなかった)
なぜって、足場の悪いこうした危険な場所にあるから。
軽い観光気分で行かれ、万一事故でもあったら役所としては困るものね。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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みんな、仕事納め

いよいよ2015年も大詰め。
多くの職場ではいわゆる『仕事納め』いうことで、普段渋滞するウチの前の道も朝からすっかり閑散としている。

仕事納め……
日本の官公庁では、「行政機関の休日に関する法律」により、12月28日が『御用納め』と制定されているそうだ。
でも年末年始だって休めない職場はたくさんある。
銀行なんかは早々と店を閉めるけれど、
病院、コンビニ、警察、消防、自衛隊……

Kanebo_logo

あ カネボウもだね。
だって、カネボウの人が言ってた。

かねぼう、消防、泥棒は夜もお仕事」って。

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正式タイトルは「静止機体撮る」

 発射~
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 ひこう~中年
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あなたも お姉さんに調教されてみたい?
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 (鴨川シーワールドにて)

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【廃】一色隧道の今(南伊豆)

伊豆マーガレットラインをさらに進む。
すると現れる『一色隧道』は下田から西伊豆とを結ぶ国道136号の重要なポイント。
1937年(昭和12年)竣功、差田と一色との間にある小山をトンネルで抜けていたものだ。

Isshiki_tunnel_01
それがこの矢印のところに残っている。
国道はその後改良が加えられていま見える位置まで移動。
同時に広く開削が行われたため、もうトンネルも必要ではなくなった。


Isshiki_tunnel_02
冬でも深いヤブに入ってみると、『一色隧道』の大きな扁額がまだ凛々しく現存している。
扁額下部には小さな文字で、「昭和十二年三月竣功」と彫られている。
え 肝心のトンネルがないって。
だって、トンネルはこの下の埋められてしまったもの。
そもそも扁額はトンネル坑門の上部に掲げられるもので、手なんて届かない筈のものだからね。


Isshiki_tunnel_03
そこで今度は反対の坑口を探ってみる。
写真は国道の大きなカーブを越え、後を振り返って撮影したもの。
ここからは見えないが、こちらも矢印の下にトンネルが隠れているのだ。


Isshiki_tunnel_04
同様にヤブの中に分け入ってみると、今度はちゃんとトンネルが現れた。
国道はだいぶ下ったので、こちらは埋められなかったんだね。
3.7mという高さ制限の標識まで、まだ残っている。
もうその役目を終えたのに、標識はそのままにして行くんだね。


Isshiki_tunnel_05
1995年(平成7年)まで現役だったので、まだ内部はきれいなまま。
隙間だらけの簡単なバリケードによる封鎖なので侵入するのは簡単だけれど、どうせこの先でコンクリートにより完全封鎖されているのがわかっているので入らない。
しつこく漆黒続くというしね。

・埋もれた山伏隧道はこちら
・市原の天井抜けトンネルはこちら
・世にも不思議なWトンネルはこちら
・熱海の超ヘアピントンネルはこちら
・伊豆・柏峠の廃トンネルはこちら

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仏滅・大安は差別なの

最近ではあまり気にしない人が多いというけれど、それでも大概お葬式に「友引」は選ばないし、結婚式は「大安」にするよね。
知らずにやると、非常識とみられることもある。

Kekkonこれらは「六曜」というものだけれど、部落解放同盟では「六曜のような迷信を信じる事は差別的行為につながる」との理由から、積極的な廃止を求めているんだそうだ。
実際、最近公共機関が作成するカレンダーに六曜は書かれていないらしい。

今回、大分県や佐伯市が作ったカレンダーや冊子に大安や仏滅とかが記載されていたため、県の人権・同和対策課は配布中止などの対応を取ったんだそうだ。
7万部も作ったんだけどね、すべて無駄。
そもそも役場が六曜をそんな差別に使っているとは思えないし、そこまで気を遣う必要があるんだろうか。
やり過ぎじゃないの。

「大安」ダメというなら、「対案」出さにゃ。

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どうした>財前

Mrj日本企業のシンボル・帝国重工業、ジャナカッタ 三菱重工業が窮地に追い込まれているようだ。
子会社の三菱航空機と共に開発中だった、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が、またまた開発スケジュールの見直しだって。

見直しというと格好いいけれど、要は延期ということ。
しかも初飛行も済ませたここに来て1年の延期だって。
こうした開発の常として、これ以上になることはあってもこれ以下にはならないよね。
これはもう駄目でしょう。

MRJの一番のウリは環境性能だったのに、そもそも特許の関係なのか日本得意の炭素繊維技術(東レだけどね)もボーイング(787)の半分程度の採用でしかなかったし、これからさらに1年も延期じゃ燃費がいいエンジンのリードもライバルに追い付かれてしまう。

どうした>財前
社運どころか、日本の国運が掛かっているんだぞ。
最初から計画が荒かったというのか。

「はい、エアラインの絵、荒いんです」

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クリスマスは今夜じゃないよ

Christmas_santa1今夜はクリスマス・イブということで、高級レストランの予約が一杯なのだとか。
なんか、自分が子どもだった頃の「オヤジのクリスマス」を思い出すね。
サラリーマンがみんな赤い三角帽子被って、土産を手にぶら下げて……。

その後、クリスマスはファミリーのものになったんだと思ったけど、今はまたすっかりカップルのためのイベントになっちゃったらしい。
多くの人が別にキリスト教信者でもないのにね。

それにイブというのはあくまでも前夜祭。
クリスマスをキリストの誕生日として祝うなら明日25日だろう。
例えば10歳の誕生日を祝うのに、まだ9歳の前日にしないものな。
恥ずかしい勇み足だよ。

和を尊ぶ日本人というなら、日本人らしく過ごせばいい。
僕?
いぶし銀な人だもの、イブは詩吟に行くさ。

12月中はキリスト教徒。
お正月は神社に初詣。
法事があったら仏教徒になりま~す。(^.^)v

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妖怪の勝ち~>スター・ウォーズ

映画スター・ウォーズの最新作「フォースの覚醒」が世界的に大人気を博しているそうだ。
日本でもこの土・日の2日間で80万人もの観客数を記録したってさ。

Youkaiところがなんと同じ2日間で97万人と、これを上回った日本映画があるというのだから驚きだ。
それが「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」というもの。
しかも全国の公開スクリーン数はスター・ウォーズの958に対し、妖怪ウォッチは434しかない。
それなのにね。
妖怪のほうは親子連れだけでなく祖父母も含めたファミリーで来場する客が多かったためだそうだ。

「まさか、あのスター・ウォーズに勝つなんて」と、映画関係者もビックリというから愉快じゃないか。
いつの時代も妖怪は、摩訶不思議なことをやってくれるね>鬼太郎さん

さあ、今夜はみんなで祝杯だ。
妖怪クンも、呑むと酔うかい?

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ミス・コンでミスだって

 (C)AFP
M_universe『ミス・ユニバース』といえば、世界を代表するミス・コンテスト。
過去には日本代表の「知花くらら」さんが世界2位になったこともあったっけね。
こうしたイベントを否定する声をあるようだけど、でもやっぱり、美しいものは美しいのだ。

そのミス・ユニバースの今年の大会がアメリカ・ラスベガスで開催された。
クライマックスの司会者が優勝者を発表する場面で、なんと1位と2位を間違えたんだとさ。
1位発表のあと司会者が、「私は大きな間違いをしました。コロンビア代表は2位でした」と、訂正。
司会進行のカードを読み間違えたということだけど、これだけの大会でそんなことあるんだねえ。
それでも混乱を起こさないのがこの美女たちに知性の高さ。
そう、ほんとうの美しさというものは内面から出るものなのだよ。

内心は熱いだろうけれど、水に流してね。
そこからこそ美は産まれる。

だって、水湯にバースだもの。

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ピルミッド型のステルス艦

 Image
Stealth

「ステルス」とはレーダーで捕獲されないような形状の軍用機や軍艦のことだけど、このほど進水したアメリカ海軍最大級の新型駆逐艦ズムワルトはまるでピラミッドのような形をして注目されている。

舳先(へさき)も通常の船と逆向きの角度だし、側面は斜面のようになっていてほとんど表面に凹凸はない。
まるでエジプトの階段ビラミッドのよう。
これによって敵のレーダーでは漁船にしか映らないんだってさ。

すごいね。
でもそんな軍事技術をこんな簡単に公開しちゃって大丈夫なの?
中国にすぐ真似されてしまうかも。
そしたら、どうする。

すぐ 捨てるッス

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月極駐車場の看板

「一か月いくら」と決めて契約することが月極(つきぎめ)。
明治時代からの言葉というが、いまではすっかり貸駐車場の決まりごとだね。
本来、東洋の命数法における数の単位なんだとか。
難しー。

Tsukigime
この字から、よく「げっきょく」と間違われることも多い。
だからといって、これだけ堂々と「月決」って看板に書かれちゃうとね。

まるで「自決」を求められているような気がしないか。
なんか、決闘でもあった感じがするぞ。

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3時間立たせたままって

ほんと、韓国の裁判は理解し難い。
産経新聞ソウル支局長の話だけど、こんなんで恩に着せられたらたまらないね。

Houeまず判決を下す前に韓国外務省(実質日本政府を名指し)から「裁判に圧力があった」ことを裁判所自ら宣言するというなんて、民主国家における三権分立の観点からは異常なこと。
司法に行政が関与していることを自ら認めるんだものな。

そして3時間にも及ぶ判決文朗読の間、被告を立たせたままにしたこと。
これが「無罪の人」に対する仕打ちか。
まるでこれ自体が罰じゃないか。
そんなんで意趣返ししたつもりなのかねえ。
大岡裁判だって罪人は座ったままだぞ。
罰でないなら裁判長も3時間立ったままで朗読すればいいじゃん。

これが韓国の法曹界って?
ほ~そうかい。

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アニマルの娘はか弱い乙女

(C)Japan-Wrestling.org
Animal昨日の日本スポーツ界は「澤穂希引退」のニュースが飛び交ったけれど、その陰でレスリングの浜口京子選手も事実上の引退が伝えられたんだね。
世界選手権で5回も金メダルを獲得した第一人者だけれど、今月行われる日本選手権欠場を決めたことから来年のリオ五輪出場の可能性がなくなったのだという。

その裏には72キロから75キロになった重量級のルール変更があるそうだ。
レスリングを戦う選手にとって出場するクラスはいわば生命線。
それがオリンピックの度にこうして毎回変更されたんではねえ、可哀想だ。

でももう22年間もレスリングをやってきたって。
十分だよ。
これからはアニマル浜口さんにも子離れしてもらって、自身の幸せ掴まなくっちゃね。

(ア) 京子選手の引退を認める。
(イ) 京子選手の引退を認めない。
(ウ) 泣いちゃう。

アニマルさん、「ア」に丸してください。

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下田のトンネルアート

伊豆・下田の町から西伊豆へ向かうと現れるのがこのトンネル。

Shimoda_tunnel_01
右が現行の国道136号線の「下田第一トンネル」。
左はかつて使われていたもので、現在は歩行者専用になっている。
なんか、やけにカラフルだね。


Shimoda_tunnel_02
それもそのはず、トンネルは内部まで海の生きもので埋め尽くされているのだから。
地元・下田小中学校の生徒による、卒業生記念のアートペイントなんだそうだ。
こんなに明るくて楽しければ、一人でも怖くはないね。
子どもたちが頑張ったアートがこれです。
でも、寄せ書きはよせっ、ガキ。

・天津小湊のトンネル水族館こちら
・真鶴のブロックアートこちら

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南伊豆町の「生け垣信号機」

ここは南伊豆町。
その名も『マーガレットライン』というお洒落な愛称で呼ばれている国道136号線を走っていた。

Shingo_01
するとその傍らに、まるでガチャピンGachapin_sのような生け垣がある。
しかもすっかり信号機を覆い尽くしているではないか。


Shingo_02
ここは天下の国道・交差点。
差田という所の大事な歩行者用信号機なんですけど。
これじゃ、ガチャピンチ ?


Shingo_03
安心してください。
ちゃんと見えてますよ~。

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おたくはどちらの山口さんに?

世界に知られた日本の暴力団。
その主力である山口組が、分裂した神戸山口組と同じ日に『事始め式』をそれぞれ神戸と淡路島でやったんだってさ。
西村京太郎さんの知恵を借りるまでもなく、同じ時間に両方出席は無理だよね。

つまりこれは歴史教科書で学んだ、「踏み絵」というやつだ。
これにより、どちらの親分に忠誠を示すか試しているんだね。
でも、僕にはどちらの山口さんかなんて選べないよ。

知ってる?
医療の世界もそうなんだってさ。
なんでもヤクザの医師会があるんだそうだ。
だって看板が出ていた。

Yakuzaishikai

怖いね。

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今日は『胃散の日』

Ohtaisan今日12月13日は『胃散の日』なんだって。
12と13で「胃に(12)胃散(13)」と読む語呂合わせ。

胃散といえば、「ありがとう~♪ い~薬です」の太田胃散だよね。
その太田胃散が考案し、去年から公式に「日本記念日協会」に認定されたんだそうだ。

そういえば太田胃散のCM曲、あれもダジャレからというの知ってる?
あの曲はショパンの『前奏曲 第7番 イ長調』というもの。
先々代だかの会長による、「イ長調と胃腸薬とを掛けた酒落」ということらしい。
つくづくお洒落な会社なんだな。

勇んで消化したのは遺産でしょうか?
『遺産争族』いよいよ最終回

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野党勢力、大団結?

Kokkai_gijido一強他弱なんて言われている国会勢力図だけど、また野党再編があるらしい。
すでに維新の党と統一会派を組んだ民主党は、さらに社民党や生活の党にも声を掛けているとのこと。

でもそんなんで大丈夫?
だって岡田代表は生真面目だから心配なんだ。
またあの人たちに、してやられちゃうよ。
国民にはもう新しい党名が目に見えているもの。

民主党と維新の党と社民党と生活の党と山本太郎となかまたち』でしょ。

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もう映さない映画館(大正館)

上野原は山梨県の東端に位置する、甲州街道沿いの古い街。
歴史ある町だけど、その裏通りに入るとさらに古い建物が目に入る。

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壁の一部は剥がれ落ち、今にも崩れてしまいそうだ。
大丈夫かな。
ところで、これは何?


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正面横、青い扉の薄れ掛かった文字を見ると、「映写室」と書いてあるぞ。
そう、これは「大正館」という映画館だった。
その名の通り、大正時代の1924年(大正13年)に建てられたとのこと。

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横連窓が配されたファサード(様式建物の顔)はモダンなデザインのモルタル仕上げだけれど、奥のほうは下見板張りの木造2階建て。
こちらが観客席だったんだな。


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正面右側、お洒落な丸柱の脇には……
懐かしいね、このいかにもといった感じのチケット売り場。
この中からおばさんが、「大人2枚ね」なんて言ってたんだろうな。
映画館は1988年(昭和63年)まで現役だったそうだ。


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正面を現代風にアレンジした大正ロマンの匂い。
建物は1997年(平成9年)、国から登録有形文化財として指定された。
ちなみに市の資料には現在『大正館倉庫』として記載されている。
倉庫といっても、どこから物を出し入れしているんだろうね。
倉庫内には、そう来ないか。

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中央本線遺構そこここ

旧笹子川橋台は大きな中央本線遺構だったが、小さなものなら近くにいくつもみられる。

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例えばこれは、笹子駅近くの橋台跡。
下はほとんど流れのない水路なのだが、それでもこれだけ立派に石垣の橋台が両側に残されていた。
奥に見えるのが現行の中央本線になる。


Old_brd_02
もう少し初狩駅寄りに行くと、現行の橋の隣に旧線のものがそのまま歩道用に使われている橋梁があった。
この石のすぐ近く。
路盤に敷かれたしっかりした木材は古い枕木の流用なんだろう。
太陽の加減で手摺りの黒い影がその枕木の上に映り、ちょうどまだそこにレールがあるようだ。


Old_brd_03
戻ろうとしたら、ちょうど下りの『特急あずさ』が隣を疾駆してきた。
おどかすな。
時間的に『あずさ2号~♪』じゃないだろうけどね。

行ってらっしゃ~い (^_^)/~

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奇数ナンバーがお得ですよ~

Beijing_osen中国の首都・北京の大気汚染がまた酷いことになっているらしい。
昼なのに、まるで夜のような暗さだものね。
(でも、PM2.5は目に見えないというのに、なんで空が暗くなるんだ ?(゚_。)?(。_゚)?)

今回初めて『赤色警報』が出されたのに伴い、学校は休校、工事も中止になるなど市民生活に影響が広がっているそうだ。
クルマもナンバープレート末尾の数字が偶数のクルマは偶数日、奇数のクルマは奇数日しか市内を走れないとか。

でも、これで北京市民は納得しているの?
だって、これ不公平だよね。
なぜなら偶数日よりも奇数日のほうが明らかに多い。
そもそも31日の次はまた1日でしょうが。

今年について言えば、1年が366日(うるう年)。
そのうち偶数日は179日なのに対し、奇数日は187日と8日も多いんだよ。
こんな不公平に北京市民が気づいていないとしたら不思議だ。

と思ったけれど、かの国では封印もないのでナンバープレートくらいどうにでもなるのか。
それなら納得するしかないけど……。

でもこれじゃ、大気圏もぜっタイキケン

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忘れ去られたアーチ橋台【後編】

忘れ去られたアーチ橋台【前編】から続く。

アーチの真横から、向こう側を見通してみる。

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美しいアーチ部分を通したその向こうには、新線の高架が美しく映えている。
当然のことながら、建設当時にこちらの高架はなかった訳だから、まさかこのアーチ橋台を築いた旧線の技術者も将来こんな風景になるとは想像もしなかったことだろう。


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さらに伝って橋台の先端部分まで回ってみると、管理用なのだろう、上部まで登れる古びた鉄製のハシゴ段が取り付けられていた。
残念ながら、かなり傷んでいるので取り付くのは差し控える。
万一落ちたら、下は笹子川だものね。


Sasago_09b
再び橋台の上に戻り、先端部から対岸を見渡してみた。
中央本線は高架で笹子川を渡り、新天神山トンネルへと吸い込まれていく。
ちょっと林を挟んだその左手に、反対側の橋台があるのがわかるだろうか。(矢印)
おそらくプレートガーダーだったろう旧橋は、その後どうなったんだろう。
どこかでまた第二の人生を送っていたらいいな。


Sasago_10
そんなことを想像していたら、折良く新線を電車が通り掛かった。
それも上りと下りと同時に。
そう、そうした往復の通行ができないからこの橋台は打ち棄てられたんだよね。
そしていま、ごく稀にこんな変わり者のおっさんが訪れるだけの所になっている。

【お終い】

現役当時の写真発見記事はこちら

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

・中央線遺構・立場川橋はこちら
・中央線遺構・日野春駅給水塔はこちら
・中央線遺構・須玉九差路交差点はこちら
・中央線遺構・旧深沢トンネルはこちら
・中央線遺構・旧横吹第2トンネル西口はこちら
・中央線遺構・旧横吹第2トンネル東口はこちら
・中央線遺構・旧笹子トンネルはこちら
・中央本線遺構の小ネタはこちら

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忘れ去られたアーチ橋台【前編】

中央本線は何回も曲線改良が行われた路線。
また複線化工事の際にも多くの付け替え工事が行われたため、廃線になった部分も多い。
そんな旧中央本線の遺構をまた探索してきた。
場所は前に訪問した旧天神山トンネルの、笹子川を挟んだ対岸になる。

Sasago_01

石垣が組まれた畑の向こう、一段高くなった山肌の電柱が見える部分を中央本線が通っている。
実はその向こう側に、かつての旧線が走っていたという。
その跡を探索してみたものだ。


Sasago_02
農道を抜け、さらに進むと林の中に屹立する高架が目に入った。
これが現行の高架。この上を中央本線が走っている。


Sasago_03
その高架下を潜り、さらに進むと何やら石造りの巨大な構造物が現れた。
これが今は廃止となった、旧中央本線の遺構。
正式名を旧『初狩側第三笹子川橋台』と言う。
ちょうど笹子川の反対側から見た、これ(右側)になる。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Sasago_04
当然のことながら、土手の上まで登ってみる。
そしていま立っているのが旧中央本線の路盤だったところ。
これは東京側を見て撮影している。
レールや枕木等は完全に取り除かれている。


Sasago_05
こちらは反対の、笹子川を渡る甲府側(天神山)。
1966年(昭和41年)の複線化工事まで使われていたというから、廃止後約50年。
路盤の上に芽吹いた樹々もだいぶ育ってきたようだ。
路盤跡からいったん降りて、橋台の脇に回ってみる。


Sasago_06
向こう側から眺めた時は木陰に隠れていたこともあって、ただの単純な橋台だと思っていた。
ところが横から見てみると、実は2連のアーチ構造だったことがわかった。
なんと美しい造形美ではないか。
どこか桂川の水路橋を彷彿とさせる気もする。
こうした見てもらえない所にも精緻を凝らすのが日本技術者のプライド。
まさにジャパン・スタンダードなのだ。

忘れ去られたアーチ橋台【後編】に続く。

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伊豆を歩いたビートルズ

ここは西伊豆・松崎の街。
画像はなまこ壁の土蔵が並ぶ那賀川近くの「土徳酒店」という酒屋さんの建物を撮影したところ。

Abbey_road_01
うん?
足元に横断歩道。
そして、そこを歩く4人の人物。
これは間違いなくあのビートルズだろう。
有名なレコード『アビ-ロード』のジャケットの1シーンではないか。
1969年のことだから、もう50年近く経つんだね。


Abbey_road_02
なんでも酒屋のご主人がビートルズ大好きで、それでこんなペイントを建物に施したんだとか。
松崎町のキャッチフレーズは『花とロマンの里』。
江戸時代の史跡も多い歴史の街だけど、酒屋のご主人の洒落っ気はずいぶん洋風なこと。

ジャケットの元写真はイアン・マクミランさんが撮影したもの。
警察に頼んで30分だけ通行止めにしてもらい、メンバーが6回も横断歩道を往復して撮影したものなんだよね。
え 詳しい?
家で勉強したからね。

 (C)EMI
Abbey_road

家スタデー」だ。

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木村屋菓子舗(大月)

山梨県大月市といえば、「かがり火祭り」と共に「大月阿波踊り」が有名。
今年32回目だそうだ。
阿波踊りの踊り子グループを連て言うけれど、子供たちのグループ名が「大月ちるど連」だって。
そう言えば大月は笑点レギュラー・三遊亭小遊三さんの出身地。
お笑いのセンスは故郷ぐるみのものなのか。

Kimuraya_01
JR大月駅に繋がるこの『さつき通』は旧甲州街道で、市内でも賑やかな商店街の筈。
しかしもうお昼近いというのに人影はないし、まるでシャッター通りだ。
地方都市の典型のよう。


Kimuraya_02
その歴史ある商店の中でも、とりわけ目を惹くのがこの『木村屋菓子舗』。
由緒ありそうなお店の看板は昭和20年代からのものとか。
富士の湧水で作られる和菓子は格別なものなんだそうだ。

暖簾が裏返っているけれど、それでも真ん中の『丸囲み武田菱』は誇らしげ。
なんでもこの家紋が使えるのは甲斐武田家の縁籍か家臣に限られるのだという。
すごいね。
ちなみに「有職」(ゆうそく)とは、京都御所の宮様に品物を納めることが許される職人さんの意味だそうだ。
仕事があるっていうことじゃないのね。

職……
ショック

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僕も頑張ります(西桂町の堰堤)

ここは山梨県の西桂町。
すぐ背後には中央自動車道の富士吉田線が走っている。
位置的にはこの近くになる。

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厄神川を挟んで向こう側に見えているのは『厄神社』という。
地元では「厄神さん」と呼ばれ、親しまれているそうだ。
「厄払い」ならぬ、「厄神社」とはずいぶんな名前だが、1533年(天文2年)一帯に疫病が流行った際に武田信玄がこの地に開いたと伝わっている。


Entei_02
この道は倉見山への登山道になっているのだが、日頃不摂生な生活の身には急坂が堪える。
終始見えているのは、厄神川に設けられたコンクリート製の堰堤。
これがはるか上まで続いている。


Entei_03
堰堤の最上部まで、管理用路が続いているので一応舗装路になっているが、傾斜は厳しい。
(一般車は入れない)
振り返ると、市街地からはもうこんなに登ってきたことに気づかされる。


Entei_04
そしてやっと目的の所にたどり着いた。
最後のコンクリート堰堤に挟まれた鉄製の物、これだ。
写真で見るより実物ははるかに巨大で頑丈な造り。
大径の鋼管フレームを組み合わせたもので、基本、台形のような安定した形状をしている。
鋼管の径も一定じゃないので、巻いて作られているよね。凝ってる。


Entei_05
実は、これも堰堤の一種なんだそうだ。
やはり上部からの流木や岩石を食い止めるためのものだが、コンクリート製と違うのは、ここでは流木は食い止めるが、泥水は下流に流すことができる優れものなんだとか。
これにより土砂災害が軽減、また堰堤の寿命も延びると言われている。

堰堤の類はこれまでたくさん見掛けてきたが、こんな形状の物は初めて。
「そう堤外だ!」

山北の鋼管堰堤はこちら

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黒野田宿の笠懸地蔵(大月市)

国道20号を旧甲州街道随一の難所・笹子峠へと向け緩やかに登っていく。

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すると現れる、歴史を感じさせる静かな町並みがかつての黒野田宿だ。
左に見える二階建ての大きな家が旧本陣とのこと。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Kuronoda_02
その本陣手前の空き地、火の見櫓の下にちょっと古びたお地蔵さんが佇んでいる。
これは『笠懸地蔵』、その名の通り頭に石の笠を載せている。
歴史は古く、江戸時代の1855年(安政2年)の建立と彫られている。


Kuronoda_03
お地蔵さんの由来は定かでないが、安政といえば江戸大地震や大飢饉など天災が続いた苦難の時代。
おそらく日々の暮らしに困窮した農民が、作物の豊作を願って建てたものだろうと伝えられている。
だから逆説的にこんな太った体型にしたのかも。
腹一杯食べてみたい、その思いをお地蔵さんに託したんじゃないのかな。
この辺りは幕府直轄の天領だった所だが、それでも庶民の暮らしは楽ではなかったんだろうね。
豊作のための、何か方策ありますか?

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「気持ちはわかる……けど」

世の中には、いけないことだけど気持ちはわかる、ということがある。
ちょっと挙げてみても……

・「同性愛は異常」とツイートした神奈川県海老名市の市議会議員

ツイッターに「マスコミに報道された人物は優越感が出る。一例が同性愛だ。生物の根底を変える異常動物だ」なんて書いたため、差別的な書き込みとして謝罪に追い込まれた。
でも、みんなが同性愛に走ったら、人類は滅亡するよ。

・「人種差別発言」をツィートした浦和レッズのサポーター

サッカーJ1の年間優勝を争う準決勝で、浦和を下す決勝点を挙げたG大阪のパトリック選手に対し、ツイッター上で人種差別とみられる書き込みをして謝罪に追い込まれた。
でも、あのシュートはキーパーチャージになるペナルティと紙一重。
ましたや吹っ飛ばされたキーパーは掛け替えのない浦和の守護神で、日本代表の正キーパーでもある。
あんなことやるなんて、やはり日本人とはどこか違うんだな。

・土俵上で悪態をつく、大相撲の名横綱
ほとんどすべての大相撲記録を塗り替えても、国籍が日本じゃないから親方への道が閉ざされている大横綱・白鵬。
弱ッチー日本人力士なんんか俵を割っても土俵下まで吹っ飛ばすし、横綱らしくないと言われても「猫だまし」くらいやるよね。
横綱に品位を求めるなら親方にしろ~。

Neko_fun


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