城ヶ崎の磯のポットホール(伊豆)
ここは伊豆・城ヶ崎の海岸。
高級別荘地の先にある公園にクルマを止め、「かんのんの浜」と名付けられた磯までやって来ている。
右に見える松の木の、そのさらに先に今回の目的のものがある。
大きく、そして不安定なゴロタ石を慎重に渉って行く。
右手に上がっているのは煙ではなく、打ち寄せた波の水しぶき。
ここに探索に来たのは2度目だが、前回も波は荒かった。
断崖の先端までやって来て、そして崖の下を見下ろしてみる。
あった。
とうとう見つけたポットホール。丸いヤツね。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
ポットホール(Pot Hole)は日本語で甌穴(おうけつ)。
「甌」という字はカメの意味。
河や磯などで表面の弱い部分に石が入り、繰り返し水流で回転した結果、丸い穴ないし丸い石ができるものが甌穴だ。
川のポットホールはここやここで見てきたけれど、海は初めて。
城ヶ崎のものはなんといっても穴のほうだけではなく削った石そのものがあるのが素晴らしい。
もっと間近で見たい。
しかし残念ながらこの崖は降りられないのでいったん浜に戻り、あらためて迂回する。
そしてこんな岩の隙間を通り抜けていく。
う、狭っ。
つかえたのはウエストバッグで、お腹じゃない。
そして…… これだ。
波で出来たので、正確には海蝕甌穴。
まるでボウリングの玉のようにまん丸。
でもこれで直径は70cmほどもあるという。
穴も大きく1.2mもあるというが、現在はその一角にさらに別の新たな窪みを作りつつある。
なんて油断していると、突然こんな強い波が不定期に襲って来る。
冷た! まさに寒波。
カンパくれるならいいけどね。
このポットホールは伊東市の天然記念物に指定されているのだが、積極的に紹介はされていないようだし、現地に案内板も一切ない。
(だから一度目はたどり着けなかった)
なぜって、足場の悪いこうした危険な場所にあるから。
軽い観光気分で行かれ、万一事故でもあったら役所としては困るものね。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
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