僕も頑張ります(西桂町の堰堤)
ここは山梨県の西桂町。
すぐ背後には中央自動車道の富士吉田線が走っている。
位置的にはこの近くになる。
厄神川を挟んで向こう側に見えているのは『厄神社』という。
地元では「厄神さん」と呼ばれ、親しまれているそうだ。
「厄払い」ならぬ、「厄神社」とはずいぶんな名前だが、1533年(天文2年)一帯に疫病が流行った際に武田信玄がこの地に開いたと伝わっている。
この道は倉見山への登山道になっているのだが、日頃不摂生な生活の身には急坂が堪える。
終始見えているのは、厄神川に設けられたコンクリート製の堰堤。
これがはるか上まで続いている。
堰堤の最上部まで、管理用路が続いているので一応舗装路になっているが、傾斜は厳しい。
(一般車は入れない)
振り返ると、市街地からはもうこんなに登ってきたことに気づかされる。
そしてやっと目的の所にたどり着いた。
最後のコンクリート堰堤に挟まれた鉄製の物、これだ。
写真で見るより実物ははるかに巨大で頑丈な造り。
大径の鋼管フレームを組み合わせたもので、基本、台形のような安定した形状をしている。
鋼管の径も一定じゃないので、巻いて作られているよね。凝ってる。
実は、これも堰堤の一種なんだそうだ。
やはり上部からの流木や岩石を食い止めるためのものだが、コンクリート製と違うのは、ここでは流木は食い止めるが、泥水は下流に流すことができる優れものなんだとか。
これにより土砂災害が軽減、また堰堤の寿命も延びると言われている。
堰堤の類はこれまでたくさん見掛けてきたが、こんな形状の物は初めて。
「そう堤外だ!」
山北の鋼管堰堤はこちら。
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