【廃】一色隧道の今(南伊豆)
伊豆マーガレットラインをさらに進む。
すると現れる『一色隧道』は下田から西伊豆とを結ぶ国道136号の重要なポイント。
1937年(昭和12年)竣功、差田と一色との間にある小山をトンネルで抜けていたものだ。
それがこの矢印のところに残っている。
国道はその後改良が加えられていま見える位置まで移動。
同時に広く開削が行われたため、もうトンネルも必要ではなくなった。
冬でも深いヤブに入ってみると、『一色隧道』の大きな扁額がまだ凛々しく現存している。
扁額下部には小さな文字で、「昭和十二年三月竣功」と彫られている。
え 肝心のトンネルがないって。
だって、トンネルはこの下の埋められてしまったもの。
そもそも扁額はトンネル坑門の上部に掲げられるもので、手なんて届かない筈のものだからね。
そこで今度は反対の坑口を探ってみる。
写真は国道の大きなカーブを越え、後を振り返って撮影したもの。
ここからは見えないが、こちらも矢印の下にトンネルが隠れているのだ。
同様にヤブの中に分け入ってみると、今度はちゃんとトンネルが現れた。
国道はだいぶ下ったので、こちらは埋められなかったんだね。
3.7mという高さ制限の標識まで、まだ残っている。
もうその役目を終えたのに、標識はそのままにして行くんだね。
1995年(平成7年)まで現役だったので、まだ内部はきれいなまま。
隙間だらけの簡単なバリケードによる封鎖なので侵入するのは簡単だけれど、どうせこの先でコンクリートにより完全封鎖されているのがわかっているので入らない。
しつこく漆黒続くというしね。
・埋もれた山伏隧道はこちら。
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