黒野田宿の笠懸地蔵(大月市)
国道20号を旧甲州街道随一の難所・笹子峠へと向け緩やかに登っていく。
すると現れる、歴史を感じさせる静かな町並みがかつての黒野田宿だ。
左に見える二階建ての大きな家が旧本陣とのこと。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
その本陣手前の空き地、火の見櫓の下にちょっと古びたお地蔵さんが佇んでいる。
これは『笠懸地蔵』、その名の通り頭に石の笠を載せている。
歴史は古く、江戸時代の1855年(安政2年)の建立と彫られている。
お地蔵さんの由来は定かでないが、安政といえば江戸大地震や大飢饉など天災が続いた苦難の時代。
おそらく日々の暮らしに困窮した農民が、作物の豊作を願って建てたものだろうと伝えられている。
だから逆説的にこんな太った体型にしたのかも。
腹一杯食べてみたい、その思いをお地蔵さんに託したんじゃないのかな。
この辺りは幕府直轄の天領だった所だが、それでも庶民の暮らしは楽ではなかったんだろうね。
豊作のための、何か方策ありますか?
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