横綱・白鵬にみる『相撲道』
「大横綱」白鵬がまた奇襲で話題を呼んでいるらしい。
先場所の『猫だまし』に続いて今度は『目隠し』だって。
相手はいずも同じ栃煌山。
しかも今回は右手で行った目隠しの後、左に変化して労せず白星を手にしたから国技館の観客からは大ブーイング。
そういえば前日にはすでに土俵を割って力を抜いた嘉風を相手に、さらに投げを喰らわせて土俵下に転落させていたっけ。
とても駄目押しの範中ではない、勝負を手こずらせたことに対する単なる意趣返しだろう。
確かに反則ではないだろうが、天下の横綱が格下相手にやることじゃない。
朝青龍が健在の頃は優等生とされた白鵬だったけれど、独壇場になってからはなんかイメージダウンが目立ってきたね。
そもそも日本の国技『相撲』は単なるスポーツじゃない。
『相撲道』という、武道なんだぞ。
だから「道」とは書くけれど、クルマや人が通る通路としての「道」と、わが国独特の所作や作法、価値観を内包する流儀である「道」とは同じ「ドウ」でも明確に区別している。
その証拠に国道や県道、歩道、これらに比べ、武道や剣道、茶道などはみんな前半にアクセントを置き、後半は下げて区分けしている訳だ。
こうして永く日本人が大切にしてきたもの、他国にはドウしても譲れない。
ドウだ、わかったか。
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コメント
おはようございます
誰も抜くことは無いだろうと思っていた大鵬の優勝回数が白鵬に抜かれましたが、ライバルや個性的な力士が闊歩していた時代と、敵なしの(他が不甲斐ない)状況での優勝回数では単純に比較はできませんよね。ケチをつけるワケではありませんが、朝青龍がいたなら達成できてなかったかと思いますし・・・。ましてや横綱としての品格も薄れてきていて・・・。
ところで、今場所、もし琴奨菊が優勝したら日本人として10年ぶりの優勝とか・・・。そんなに長いこと日本人力士が優勝していなかったとは・・・。
頑張ってもらいたいものですね。
投稿: poohpapa | 2016.01.20 10:02
poohpapa さん、おはようございます。
そう
もう国技館には日本人力士の優勝掲額がなくなってしまったんですよね。
それで日本の国技とは…… (~_~;;
琴奨菊は、今夜の白鵬戦が要になりますね。
ここで負けたのでは、たとえ結果的に優勝したとしても価値が下がってしまう。
でも中島みゆきさんの歌じゃないけれど、「どうせ勝つ訳ない」と思い聞かせながら観る自分。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.01.20 10:25
私、一応相撲もやらされていましたので・・・
この様な相撲は大相撲とは言えないと感じますね。
相撲の神髄は「押さば押せ、引かば押せ」なのですよ。
この押し相撲でかなわない位、大きな相手なら姑息な
戦法も有りかと思いますが、横綱が押し相撲をやらなく
なったら・・・・。
もうちょっと体が大きくて力があれば相撲取りになったのに。
投稿: いはち | 2016.01.20 16:24
いはちさん、こんにちは。
あじゃ
相撲の経験者だったんですか。
素人が知ったようなこと書いて汗顔の至りであります。
でも、素人なりに、相撲の魅力はわかります。
なにより無差別級しかないというのがスゴイ。
日本人力士、頑張って欲しい。
もうすぐ、「琴奨菊vs白鵬戦」だ。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.01.20 17:19