茶どころ掛川・茶文字の正体
掛川市の粟ケ岳は標高532メートル。
桜の名所として有名で、ソメイヨシノや里桜、山桜など約5千本が咲き誇るそうだ。
福島の花見山みたいなものか。
正面に見えているのが、その粟ケ岳。
手前に広がるのはすべて静岡名物・茶畑だ。
あれ、山肌に何か文字のようなものが見える。
どうやら、何かの葉っぱで「茶」の字を描いたものなんだね。
山頂に並ぶテレビ塔の高さと比べれば、その字の大きさがわかるだろうか。
これ、まさかお茶の木じゃないよね。
さらにアップにしてみると……
なんと、一本一本が大きな樹木ではないか。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
掛川市のサイトによれば……
約千本もあるという茶文字の大きさは、縦横それぞれ130メートルほど。
1932年(昭和7年)に最初に植えられたのは松の木だったが、マツクイムシの被害で枯れたため1985年(昭和60年)にいまの桧(ヒノキ)に植え替えられたそうだ。
市民に親しまれた、茶どころ掛川を象徴する山なんだね。
茶文字は静岡空港からもよく見えるってさ。
爆買いの中国人観光客も翼の上から見たのかな。
どうだい、きれいに刈り揃えられた美しい茶畑には几帳面な日本人の性格が表れているだろう。
左右対称に茶摘みして新芽取り~。
さ、みんなで日本茶の応援しよ。
君も一緒に茶レンジだ。
「ニッポン 茶!茶!茶!」
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コメント
はじめまして
いつも楽しく拝見している、M氏と申します
先日横濱から名古屋へ出張の折、新幹線の車窓から
この茶文字を発見し、それ以来気になっていました
新幹線からもはっきり見えたのですが
何分スピードが早いもので一体何者だ?と
これでもやもやも晴れ、すっきりしました
有難う御座いました
それにしても、結構立派な植林で出来ているのですね
びっくりしました
投稿: M氏 | 2016.02.24 19:49
M氏 さん、初めまして。
コメントありがとうございます。
茶文字、新幹線の車窓からも見えるんですね、良かった。
道路ならグーグルで確認できるんですが、新幹線には久しく乗っていないもので。
それにしても掛川市、力が入っていますよね。
いくら樹木とはいえ、文字にしてしまうとあとあとの管理がタイヘンですものね。
今後もたなぼたをよろしくお願いします。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.02.25 06:57
新幹線から見える「茶」の写真を担当しています市民講座「中央区区民カレッジ」で皆さんに提示させていただきます。この山、粟ケ岳は無間山とも呼ばれ、江戸時代のいくつかの小説の舞台になっています。その一つ『小夜中山霊鐘記』を区民カレッジの「古典を読む 怪談から読む江戸時代」第三回、「怪獣と幽霊」で参考として使わせていただきます。url、ページタイトルは画面に明示いたします。
投稿: 内田保廣 | 2021.07.01 08:03
内田保廣さま
ご連絡ありがとうございます。
由緒ある山なんですね。
お役に立てば、幸いです。
どうぞご使用ください。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2021.07.01 10:26
御快諾ありがとうございました。もともとははげ山で茶の字の向かって左にしか木が生えてなかったような絵もあります。広重の五十三次にも描かれています。
投稿: | 2021.07.01 22:06