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島田に残る赤レンガ倉庫

島田市の一角、大井川の土手沿いに、レンガ造りの倉庫群が残っている。

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1894年(明治27年)に山梨で木材乾溜事業を始めた開始した『北河製品所』で、翌々年に現在地に移転してきたという。
現在も稼働中の民間会社なので、フェンスの外から眺めるしかないのは仕方ない。


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化学工場の建物は耐火性が必要とされたことから、すべて煉瓦造りとされたもの。
妻面にある、時計台のような丸窓が印象的だね。
訪れたのは真冬だったが、夏場には蔦の葉の絡みが美しかろう。


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建物の向こう側が大井川。
手前には大きめの用水路が横切っているのが見える。
戦時中には海軍の指示でニトロ火薬を製造したとの記述もみられるが、会社側はこれを否定しているということだ。
残念ながら建物のみならず、全体にかなり傷みが進んでしまっている。


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雰囲気ある建物群は、これまで映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』や『まぼろしの邪馬台国』のロケ地としても使われたそうだ。
静岡県による「近代化産業遺産」に指定されているとのことだが、本格的な補修や保存の予定はないという。
一方で、こうして傷みが進んでいるのを見るのは悲しいばかりだ。
ま、レンガの家は壊レンガ。

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