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大井川鐵道のSL墓場

静岡県島田市金谷にある大井川鐵道の引込線にやって来た。
この引込線…… 正確には「構外側線」というらしい。
ここには大井川鐵道の資材や予備(廃?)車両等が雑然と置かれている。
(ちなみに公道との間に仕切りや柵などはない)

Ooitestudo_01
予備のレールもこんなに並んでいる。
全部で何本あるんだろう、すごい量だね。
重いし長いから運ぶのもタイヘンなんだろう。


Ooitestudo_02
数多くの車両があるが、何より目立つのはやはりSL(蒸気機関車)だ。
プレート等が一切ないので素人にはなんだかわからないが、専門家によると1939年(昭和14年)、日本車輌製造の「C12」というものだとか。
かつては宮崎や熊本など、九州各地の旧国鉄で活躍したという。
1994年(平成6年)に現JR九州から購入したものだが、そもそも部品取り用だったらしい。
最初から悲しい運命だったんだね。


Ooitestudo_03
機関車の車輪て、近くで見るとすごい迫力。
しかも複雑で、よくこんなすごいの200年も前に発明したものだ。


Ooitestudo_04
この青いのは元名古屋鉄道で走っていた1948年(昭和23年)、やはり日本車輌製造の「クハ861」というもの。
「ク」は「制御車」(運転台のある車両)のこと。
「くっついて走る」の「ク」だって。
「ハ」はイロハのハで「三等車」のこと。
1970年(昭和45年)にこちらに嫁入りしたそうだ。


Ooitestudo_05
すっかり錆びてしまったこの客車は、特急用の三等緩急車だった「スハフ」。
「ス」はスチールの頭文字で「鉄側有蓋車」。
「ハ」は上と同じく「三等車」。
「フ」はブレーキの頭文字で、「緩急車」の意味。
車掌室が付いているのでブレーキが掛けられる車両ということだ。
しかしこの錆は可哀想、なんとかしてあげたいけれどね。


Ooitestudo_06
引込線の端っこには雑草に覆われてまだ貨物車が隠れていた。
「ホキ」というもので、砂利等を運ぶホッパー車になっている。
「ホ」は「ホッパー車」、「キ」は「25t以上」の意味らしい。
保線用にJR東海から譲り受けたんだとか。

なお、前にも書いたように大井川の場合、「鐵道」が正しい字だからね。

・大井川鐵道下泉駅こちら
・大井川鐵道尾盛駅こちら
・恐竜の墓場こちら
・つららの墓場こちら

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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