妙蓮寺石棺(沼津市)
沼津市にある『妙蓮寺』は日蓮宗のお寺さん。
日英上人というお坊さんによって拓かれた。
1428年(正長元年)というから室町時代になる。
日蓮宗というくらいだから、門の中に立つ像は当然のことながら日蓮聖人だろう。
失礼して境内の玉砂利を踏みしめ、墓地の一角まで進む。
するとこんなものが……。
壊れた下水管の残骸だろうって。失敬な。
一部損傷しているものの、これは古代の石棺。
伊豆石の凝灰岩をくり抜いて造られたもので、正確には「刳抜式家形石棺」(くりぬきしきいえがたせっかん)というものだそうだ。
側石と底石を一つの石から彫り出し、前後の側石は別のものをあてたとされる。
分厚い蓋石の底面には合わせ目の溝が掘られている。
形は家形に近く、本来2個をつなげたものというが1個しか現存していない。
くり抜くといったって、これだけ大きい石なんだからさぞ大変な作業だったろう。
きっと沼津喰わずで仕事したんだな。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 鳴かぬなら、どうしましょ、ほととぎす(2023.04.23)
- 怪我の功名だったかも(2019.12.26)
- ツタンカーメン王の頭像、6億円也(2019.07.05)
- 『インカ神殿』再び(2017.12.28)
- 清水沢の百庚申(2017.12.22)
コメント