林に消えたスキーリフト遺構【前編】
林に消えたスキーリフト遺構【序編】から続く。
山中湖の南、国道138号線の難所である篭坂峠にそれはある。
峠沿いにある山中湖村公園墓地の脇から林の中に入っていく。
地図上では道があることになっているが、すでに完全な廃道。
それでも足元を見れば完全に苔に覆われた標柱にリボンが掛けられていた。
これが国有地と私有地との境なんだろう。
そう、スキー場は富士急ハイランドで知られる民間企業「富士急行(株)」が開設したもの。
さらに林を進むと結構な傾斜地に古ぼけたコンクリート製の建物が埋もれていた。
かつては施設の管理棟だったんだろうか、見渡しても他に建物は見当たらない。
その手前には、大きなホッパーのような建造物が。
これは何?
そしてやっと目的の所にたどり着いた。
通称『籠坂スキー場』だが、正確には国道を挟んだ反対の斜面にあったのが県営の『籠坂峠スキー場』と言ったらしい。
こちらの名称は正確には『富士急マウント富士スキー場』。
ただ県営のほうのゲレンデは斜面だけで、リフト等の設備があったという記録はない。
コンクリートはまだしっかりしていたが、錆びた鉄の梯子に体重を掛けて登るのはさすがにためらわれた。
リフトが廃止されてからすでに46年も経っているものね。
すぐ側にはリフトの支柱だったんだろう、切断された太い鉄パイプの跡がみられる。
その周辺はしっかりとしたコンクリートで覆われている。
ネットで確認されるのはこの上部遺構だけで、リフトなら当然あった筈の下部遺構を見たという記事はみられない。
なら、探しに行こう。
林に消えたスキーリフト遺構【後編】に続く。
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