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伊豆・沢田鉱山を訪ねて

南伊豆の山中にあったという『沢田鉱山』を探していた。
鉱山といっても正確には『沢田石丁場』、つまり沢田石を切り出した石丁場の跡だ。
沢田という地名は今もあるので、地形図からそれらしき道を辿ってすでに複数回探ってみた。

Sawada_08
最奥の人家を過ぎ、さらに登る。
この辺りはまだ簡易舗装がされているが、落ち葉が積もっていて最近クルマが入った形跡はない。


Sawada_01
クルマも通れない筈の道になったのに、さらに登っていくと道端にこんなポンコツ車。
以前はこんなとこまでクルマで来れたのか。


Sawada_02
道はやがて踏み跡も定かでない杣道(そまみち)に。
するとお地蔵さんのような石仏が立てられているのに気づいた。
人の営みの気配!!


Sawada_03
さらに奥の歩を進めると、石塔の群。
これはお墓に違いない。
しかしそれにしてもずいぶんな数の墓石。
こんな山奥なのに、ここにはそれなりの規模の集落があったということか。


Sawada_07
墓地の奥に上がるとまた一段と立派な石塔が周囲を睥睨していた。
周囲には二段に組まれた石垣を備え、他のお墓とは明らかな格の違いを誇っているようだ。
この集落の翁だったのかな。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Sawada_04
振り返った逆の方を見てさらに驚かされた。
この丸い石を立てるのって、いわゆる『卵塔』というやつだよね。
正式には『無縫塔』(むほうとう)といって、僧侶のための墓塔として使われているそうだ。
でもお坊さんのお墓だけでこんなにあるなんて、いったいここにはどれだけの集落があったというんだ。


Sawada_05
いくつか点在する平場を進んでいくと、さらなる奥手にとうとう建物が現れた。
もちろん人の気配はなく、すでに廃屋と思われるが、それほど古そうなものでもない。
少なくとも探している沢田鉱山由来のものではなさそうだ。


Sawada_06
辺りを探ると、石垣の上に車輪がその存在を訴えていた。
すわ、これはトロッコレールのものか?
でも車輪とみられる部分にフランジ(脱線を防ぐため車輪の縁に設ける出っ張り)がない。
石垣の角に車輪があるのは不自然だし、そもそもこれまでレール自体見つかっていない。
すると、これは何か林業機械の一部なのだろうか。

疑問は残るが、残念ながらこの日の探索はここまで。
山中にかなり大きな集落の跡はみられたものの、まだ鉱山の跡だったという確固たる証拠は見つけられていない。
また日を改めて調べてみる必要がありそうだ。

【続く】 かも知れない……。

・大賀茂石丁場跡はこちら

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コメント

竹内農場 西洋館と検索したらこのサイトに
たどり着いたのでコメントさせて頂きます。
家から歩いて10分ぐらいの近所にあるので
久々に行く事にしたのですが
既に跡形も無く取り壊されていました。

今から100年近く前に建てられた歴史的建造物
ちょうど同時期にはこちらは 国の文化遺産にもなった
牛久シャトーがありますが
震災から5年経ち、ようやく改修工事が終わりました。
同時期にこちらは取り壊される 皮肉ですね。

由来を聞いたら、日本の大政治家吉田茂の父
こちらの農場には 板垣退助や大物政治家も訪れたとか
現在は更地になり、太陽光パネルを設置するらしく
どういう形であれ、保存して欲しかったです。

投稿: ヨシタカ | 2016.06.20 15:17

ヨシタカさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

龍ヶ崎市の赤いレンガの西洋館のことですね。
深い竹林の中に隠れるようにして建っていましたが、取り壊されてしまったんですか。
残念であります。
しかも、跡地が太陽光パネルですか。
時代の流れ? 余計に虚しく感じられます。

情報、ありがとうございました。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.06.20 15:41

 相変わらず凄いですね。どこにあるかもわからない石切場を訪ねて・・・
 とうにご承知でしょうが、以下のようなサイトを見つけました。
http://kodou.lolipop.jp/sawada-tyoba-n.htm
 私も好事家になりたい。

投稿: Wind Calm | 2016.06.20 17:37

Wind Calm さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

ご案内のサイトは存じ上げています。
伊豆探索のバイブルのような存在で、読みふけりました。
ただ情報が10年も前のものなので、トレースするのはなかなか難しい部分もあります。

>私も好事家になりたい。

お待ちしています。
そのうち、足腰が付いていかなくなりますよぉ。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.06.20 18:04

すごいですね。
廃屋と言い、鉄の車輪と言いあの「尾盛」を彷彿させて
くれますね。
墓標は君津にある清澄近くの廃村に似ています。
車の通れないところに車が有る・・不思議ですね。

投稿: いはち | 2016.06.21 18:43

いはちさん、おはようございます。

>車の通れないところに車が有る・・不思議ですね。

かつては道が通じていたんでしょうね。
月日の経過を感じます。

『君津にある清澄近くの廃村』って、追原のことですか?

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.06.22 04:54

はい。大きな木のある場所です。
さすがに私も近づけません。

投稿: いはち | 2016.06.22 13:39

いはちさん、おはようございます。

あ、楓(カエデ)の大樹がある村ですね。
やっぱりあの吊橋が通れませんか。

あの辺りは東大農学部の演習林に指定されているので、そのせいなのかな。
一度、僕から東大に話をしてみましょうか。
「あんた、誰?」って言われるのはわかってますが。(>_<)

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2016.06.23 06:50

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