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2016年12月

奇跡の木造住宅

Taika折りからの強風などで大きな被害が出た糸魚川市の大火災。
広い地域で焼け野原になっちゃったけれど、そんな中でたった一軒ほとんど無傷で残った木造住宅があるんだね。

周囲の惨状を尻目にすでに自宅に戻って暮らしているという家主さんは、地元の工務店に「丈夫な家を建てて欲しい」と注文したんだそうだ。
ここだけ燃えなかった理由は、普通の住宅とは異なり火に強いステンレスのトタン板を外壁に使い、一部を耐火レンガにしたことが主な理由らしい。
さらに窓はワイヤ入りの二重ガラス。屋根の軒先は火の粉が入りづらいように設計されていたそうだ。

そういえば以前、鬼怒川の堤防が決壊した水害でもたった一軒流されずに耐え抜いた家があったっけ。
木造でもきちんと建てれば強いんだねえ。

ウチも難燃化に取り組もう。
もちろん何年か、掛かるけど。

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騒音だってさ>除夜の鐘

Jyoyanokane大晦日の風物詩といえば「除夜の鐘」だけど、最近はこれが騒音問題になっているとか。
お寺によっては近隣住民と訴訟問題にまでなったりしてるらしいよ。
そんなんじゃ、鐘だって突かれ甲斐がないというもの。

なにしろ保育園の子どもの声だって騒音になる時代だから、仕方ない?
時代と共にお寺さんとの関係も変わってきたし、文化や生活習慣も変わるからね。

それにしても、世知辛い世の中になったものだ。
鐘が恨み辛みの原因だなんて、おっかねえ。
ま、ウチには鐘もなければ金もないから関係ないか。

そういえば神殿の鐘は騒ぎになってないけど大丈夫なの?
もしかして、死んでんのかね?

・松原湖の鐘はこちら

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本田真凜選手に『家族の支え』

いつもお世話になっているpoohpapa さんとこに、フィギュアスケートの本田真凜選手のエキシビション動画が紹介されていた。

Ani_skate2今年契約したという航空会社のせいもあってか素敵なCAさんのコスチューム。
あんな可愛いCAさんだったら、何杯も飲み物おかわりしちゃうよね。

演技後のインタビューでは「家族の支えとかは?」
なんて聞かれていたけれど。
なんだい、インタビューしてるのが妹の本田望結ちゃんじゃないか。

ヤラセだな。
妹コントロールしてるに違いない。

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契約更改に大遅刻

Tsubakuroプロ野球『ヤクルト・スワローズ』のマスコット『つば九郎』が、自身の契約更改に3時間もの大遅刻をしたそうだ。

遅れて赴いた球団事務所には、
本年の業務は終了しました。
遅刻は良くないよ。
来年は酉年なので、つば九郎の年にしてください。
社会鳥として自覚を持ってパトロールに取り組んでください。
って事で、現状維持です

と、貼り紙がしてあったそうだ。

遅刻はいかん。
国際外交の舞台でも、平気で2~3時間遅れるヤツがいたっけ。
時間の約束はまず人間としてマナーの第一歩。
それすらできない国家元首が世界から信頼されるわけがない。
聞いてるかー。
(暗殺しないでね)

せっかくの契約金アップをトリ逃がしたか。
更改に遅刻したのが公開されちゃったけれど、後悔しないでね>つば九郎

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石垣の棚田(南アルプス市櫛形)

ここは 山梨県南アルプス市の櫛形というところ。
前に探索した櫛形レジャーセンターの近くになる。

Tanada_01
なだらかに広がった丘陵の一角にある『ほたるみ橋公園』というところから櫛形山方面を見渡してみた。
この公園、全米ランドスケープアーキテクト協会というところから『2002年全米優秀賞』を日本で初めて受賞している。
「ランドスケープアーキテクト」とは、「都市空間や造園空間、建築群等を設計・構築するという意味らしい。
アメリカに棚田はないと思うから、彼らにはきっと珍しい風景なんだろうね。


Tanada_02
中央に広がった石垣の棚田は、「上市之瀬棚田」という。
もう刈り入れが終わっているので作物はないが、緻密に積んだ石垣が美しいね。

・鴨川市大山千枚田はこちら
・新城市四谷千枚田はこちら
・姨捨の棚田はこちら

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史上最年少、現役最年長を破る

Shougi昨日行われた将棋の『竜王戦』で、史上最年少14歳でプロ棋士になった藤井聡太四段が現役最年長である加藤一二三・九段に勝っちゃったね。

学生服で対局に臨んだ藤井君は、礼儀正しくて好印象。
21世紀生まれで初のプロ棋士なんだそうだ。
また最年長勝利記録が先送りとなった加藤九段も、「藤井君は非常に攻めが強く、寄せも早かった」と、大先輩らしく敗れても清々しい。
将棋っていいね。

子どもの頃、兄貴と「飛車角抜き」でやっても全然叶わなかったことを思い出す。
また将棋やってみるかな。
なにしろ、将棋指すのは、飛車しぶり。

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掃除機も無線機器なのね

D社製の掃除機を以前から愛用している。
高価なのはわかっているけど、花粉性なので室内の埃アレルギー対策に奮発したものだ。

Switch_01
ところがちょっと前から手元スイッチが働かなくなった。
海外メーカーの製品なのでスイッチ交換となれば費用が掛かりそう。

どうせもう何年も使ったものだし、ダメなら配線を直結しちゃえばいいや。
そう思ってスイッチをバラしてみた。

Switch_02
そしたらスイッチと本体との間の配線が見当たらない。
なんと、無線(ワイヤレス)で操作するようになっているではないか。
手元スイッチの電源は専用の乾電池。
つまりスイッチが働かなくなった原因は乾電池の消耗によるもの。
(写真は電池交換後)

今はどうか知らないけれど、これまで日本の掃除機ではそんなことなかったな。
こんなとこに短期間で寿命が来る乾電池なんか使っているなら、わかりやすく書いとけい>D社
もしも、知らずに本体を買い換えていたら……

ダイソン失だっ!

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時計塔がある小学校(南アルプス市)

南アルプス市は平成15年(2003年)に山梨県の6つの町村が合併してできた新しい市。
全国に3つしかないというカタカナの名前は公募によって決まったもの。

その南アルプス市を走っていると、時計塔のある小学校の建物が多いことに気づかされる。

Tokeito_01

Tokeito_02
これは小笠原小学校の時計塔。
お洒落だね。
時計の下に付けられているのは鐘だろう。
これがチャイム代わりにならされるのかな。


Tokeito_03

Tokeito_04
こちらは櫛形西小学校。
このデザインはなんか腕時計みたい。


Tokeito_05

Tokeito_06
これは時計塔じゃないけれど、それ以上にインパクトが強い。
まるで空港の管制塔みたいだね。
南湖小学校の校舎に建てられた展望室。
いきなりここに行くのはあわテンボウ。
5階相当の高さがあるということなので、さぞ見晴らしが良いことだろう。
内部は地域学習室として使われているそうだ。

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【廃村】上七尾集落(富士川町)

山梨県の旧増穂町(現富士川町)七尾集落は、戸川沿いの渓谷から急傾斜の林道を登っていく。
戸川は富士川の支流で、渓谷沿いには大きな釣場がある。

Kaminanao_01
これが『上七尾集落』の入口。
右手が集落ということになる。
標高約660m、川沿いの分岐からだけでも100m以上登ってきた。
『上』があるのだから名前が示すように『下七尾集落』というのも別地区にあるが、こちらはまだ現住だ。


Kaminanao_02
伝えられるところでは、天文元年(1532年)から続いた集落だとか。
でも昭和54年(1979年)を最後に全戸が離郷となった。
これは一番形を保っている1軒。(2軒しかないが)
それでも深い竹林に囲まれ、そのうち埋もれてしまいそうだ。


Kaminanao_03
こちらは土蔵代わりだろうか、1階部分がかなり痛んでしまっている。
遠からず、朽ちてしまうんだろう。


Kaminanao_04
集落の傍らにはまだそう古くない自動車用エンジンが置かれていた。
ニッサンのA型だから、サニーあたりのものかな。
ここには電気は通じているので何かの動力用らしい。


Kaminanao_05
傾斜を登ると、すっかり苔に被われた石。
でもこの形は明らかに人工のもの。
みたところ、墓石か石灯籠?


Kaminanao_06
さらに登ると小さな祠があった。
扉ももうなく、本尊らしきものも見当たらない。


Kaminanao_07
その傍らにはすっかり放置されたお墓が見つかった。
ほとんどの墓石はすでに倒れたままだ。
「南無阿弥陀仏……」

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

・君津市の追原廃村こちら
・奥多摩町の倉沢廃村こちら
・身延町の御弟子廃村こちら
・丹波山の高畑廃村こちら
・奥多摩町の峰廃村こちら
・甲州市の焼山廃村こちら
・千曲市の末地廃村こちら
・山梨の天久保廃村・前編こちら
・山梨の登尾廃村こちら
・山梨の柿草里廃村こちら
・秩父の茶平廃村こちら
・山梨の天久保廃村・後編こちら

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ASKA、尿検査でお茶濁す

Cat_tea「お茶を濁す」とは、茶道の作法を知らない者が茶を濁らせてそれらしい抹茶に見えるよう取り繕うという意味だとか。
でも今回みごとにお茶を濁らせたのはかのASKA氏だろう。
なんせ「尿の代わりに茶を入れた」とうそぶいて、天下の警視庁組織犯罪対策5課を手玉に取ったんだもの。
茶道家でもないのに誤作動か。

結局ことの真相は不明だけれど、「覚醒剤の陽性反応が出た」として逮捕した著名人の容疑者が不起訴処分になっちゃったんだから、警察の大失態であるのは間違いないだろう。
ほうじ茶だったら、報じちゃダメ。

「貴女は検査の結果、妖精でした」

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お魚、棚田を上がる(富士川町)

ここは山梨県・鰍沢の外れ。
日本固有種である鰍(かじか)はハゼの仲間だそうだ。
その鰍沢はかつて富士川舟運の拠点として栄えた町。
写真の右手には県道407号線が走っていて、そのまま奥へと進めば山梨のチロル(!)とも言われる十谷にたどり着くことになる。


Gyodou_01
いかにも長閑な日本の田園風景。
こんな山奥の狭い額のような河岸段丘でも稲作が営まれている。


Gyodou_02
流れる川は富士川の支流・大柳川。
石垣のような堰堤が築かれて、水の流れは右端に追いやられている。
あれ、でもきれいに扇形に並んだ石の列は何?


Gyodou_03
実はこれ『棚田式魚道』という、魚が産卵のため遡上できるようにしたもの。
岐阜県に本社がある山辰組というところが施工したもので、この棚田式はこの会社が最も得意とする手法だそうだ。
残念ながら下まで降りられなかったので、鰍(かじか)が実際にいるかはわからなかったけれど、目論見通りこれでうまく遡れるといいね。


(Sasagogawa)
Gyodou_04
巨大堰堤の工事は興醒めだけど、お魚のための工事は気が和む。

そうこうしていたら、消防車のサイレンが。
カジか?」

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発見! 旧『第三笹子川橋梁』写真

前に探索記事を書いた、中央線の第三笹子川橋梁
まだ旧線が健在だった頃の、古い写真が残されているのを見付けた。

Sasago_old
こちらが当時の絵葉書に残された見事なトラスの『第三笹子川橋梁』。
同じ中央線の大呼戸橋梁を彷彿とさせる。。

Sasago_new
こちらはほぼ同じ位置からの現在の状況
見えるのがコンクリート製の新橋で、旧橋はその向こう側になるが、もちろん橋部分はすでに解体されて現存しない。
まだ残るアーチの初狩側橋台(左側)は今すっかり林の中に隠れているが、昔は甲州街道からも良く見えていたんだね。

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宮川橋のひと目富士(大月市初狩宿)

甲州街道は、言わずと知れた江戸から甲斐国(山梨)までつながる五街道のひとつ。
東海道とは違い富士山の北側を通るが、手前の山々に遮られて意外と富士山を見ることはできない。

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そんな中、大月市の初狩宿近くにある富士見の名所が『宮川橋のひと目富士』と呼ばれた場所。
宮川橋はその名も宮川に懸かる短い橋。

宮川は笹子川の支流で、やがて桂川、そして相模川となって太平洋へと注ぎ込む。
たまたまこの橋からだと山と山の間の方向にちょうど富士山が位置するんだね。
(振り返って撮影:右手が富士山の方向)


Miyagawa_02
何回もクルマで通った所だけれど、曇天が多く残念ながらこれまで一度も富士山が見えた試しがなかった。
ところが今回、ラッキーにもやっと見えた訳。
真ん中に見えるでしょ、雪を被った富士の頂が。


Miyagawa_03
道がカーブしているせいなのか、たまたま山と山の間という条件が成せる技なのか、ほんとうに富士山が見えるのは一瞬だけ。
だから、「ひと目富士」なんだね。
江戸時代の旅人も束の間の富士を楽しんだんだろう。
それもまたよし。
昔から日本人は富士山に憧れてきたからね。
『フジの病(やまい)』だもの、しかたない。

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5億円頂こう>鹿島アントラーズ

W_cup日本で開催のサッカー・クラブW杯。
地元代表の鹿島アントラーズが怒濤の快進撃をみせているね。
なんと優勝候補の南米代表を3-0で撃破、あとは決勝戦でジダン監督率いるレアル・マドリード(おそらく)を破れば世界一だ。
地元の優位はあるにせよ、これまで欧州や南米との対戦では日本のクラブとしては5戦、アジア・チームとしても14戦全敗だったことを考えると凄い。

鹿島は今年の日本王者だけど、Jリーグはタイトル獲得までにチャンピオンシップ戦も含めて約20試合。
それで得られる優勝賞金は1億円に過ぎない。

それと比べてサッカー・クラブW杯はわずか4試合で5億6千万円だから、おいしいよね。
シードのレアル・マドリードなんてたった2試合勝てば5億6千万円だもの。
前はトヨタがスポンサーだったけれど、今は中国のアリババがスポンサーだから、遠慮なく大金を頂いちゃおう。

それにしてもレアル? リアル?
マドリード? マドリッド?
妥協するならジダンにしてやる。

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女房役、頑張る

Battery

プロ野球の『最優秀バッテリー賞』が発表されたね。
セリーグはピッチャーが野村祐輔投手、キャッチャーが石原慶幸捕手のコンビになったそうだ。

実はこの石原捕手、これで3回目の受賞。
2010年と2013年の時は前田健太投手とのコンビだった。
その前田投手はメジャーに行ってしまったから、つまり今回は再婚相手との受賞ということになる。
再婚しても新しいご主人とうまくやれるというんだから、さぞ出来た女房なんだろう。

ところでこのバッテリーというのは元々ラテン語で、電池のバッテリーと同じ語源なんだって。
だからこの賞は『電池工業会』が共催者になっている。
それで受賞者には賞金100万円と副賞として乾電池が贈られるそうだけど、乾電池1年分て。
人は1年でどのくらいの乾電池を使うんだろう……。

「乾電池に触って感電ちました」

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ロシアに帰れない、プーチンさん

C11いよいよ15日(木)、ロシアのプーチン大統領が来日するね。
場所は安倍総理の地元、山口県。
ところが長門市で会談した翌日わざわざ東京に移動して、それから帰国するんだそうだ。

『な~んでか?』
なぜなら、プーチンさん長門市からではロシアに帰れないから。
というのも長門市周辺の空港(山口宇部、北九州、岩国)はみんな滑走路が短くて、ロシアまで飛べるだけの燃料を積んでしまうと大統領専用機の『イリューシンC11』は飛び立てなくなってしまうんだって。
それでいったん東京に移動して燃料を入れる。
長い羽田の滑走路からならロシアまで帰れるという訳。
以前の石垣空港みたいなものか。

大統領専用機の機体にもいろいろ事情というものがあるんだな。
機体に疎遠で、期待に添えん。

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雷鳥の逃避行?

 劔岳にて
Raicho2
長野県大町市の大町山岳博物館から、飼育している国の特別天然記念物『ニホンライチョウ』2羽が逃げ出したというニュース。
5時間後に飼育舎近くの草むらで雄の1羽を捕獲したものの、もう1羽の雌は見つかっていないそうだ。
逃げた二羽はカップルだったというから、自由を求めた愛の逃避行だったのかも。

北アルプスではよく雷鳥を見掛けるけれど、飛んだ姿は見たことがない。
でも、今回は飛んで逃げたんだそうだ。
それじゃ『逃避行』じゃなくて『逃避飛行』?

いくらおっ鳥した雷鳥だとはいえ、おめおめ鳥逃がすことのないように。
鳥あえず、これでいっか。

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『必ず選挙に行く~☆』が、ウケる~☆

Cassiopeia新進の漫才コンビ『ANZEN漫才』というのが面白い。
兄弟という触れ込みだけど、実は共に足立区出身で保育園からの幼馴染みなんだそうだ。

その不良あるあるの中でも『不良の男と女』というのが、僕は好き。
いかにも不良のカップルを風刺しているんだけど、その二人は選挙には必ず行くそうだ。
こんな感じ。

「ひらがなだけど、必ず選挙に行く~☆」
「トランプよりも花札だけど、必ず選挙に行く~☆」
「安倍さんよりもグラサンだけど、必ず選挙に行く~☆」
「指原莉乃って書いちゃうけれど、必ず選挙に行く~☆」

AKBの総選挙じゃないっつーの。
でもこんなのがきっかけでも、若者が選挙に関心を持って行くようになれば、それはいいことなんじゃないか。
小学生までデモに参加して政権批判するという国にはちょっと付いて行けないけど。


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【廃村】天久保集落・後編(早川町)

天久保集落・前編より続く。

前回の探索では、学校の跡や役場だった空き地に移された二宮金次郎の碑などは確認できたものの、周辺に集落跡は確認できず、もうないものと考えていた。
ところがそれから3年。
ついに見付けた。
集落はもっと離れたところにあったのだ。

Sorakubo_11
前回探索した学校跡地からスタートする。
「行って来ま~す」


Sorakubo_12
前回とは逆、西の方向に向かう。
小さな枯れ沢を渡り対岸に登ると、放置されたお墓跡が見つかった。
ということは、この近くに集落があったに違いない。


Sorakubo_13
その奥にはつぶれかかった家屋が一軒。
もはや雑木に被われ、周囲の樹々に溶け込もうとしていた。


Sorakubo_14
少し傾斜を上り、上手に向かうと立派な(?)メインストリートが現れた。
土手にはしっかりした石垣が残されている。
でも、石の組み方はかなり荒い。
こんな野積みで、よく長い間持ち堪えたものだな。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


Sorakubo_16
ここにもまた雑木に被われ、潰れかかった家屋が一軒。
でも生活感はなく、これは物置か作業小屋だったようだ。


Sorakubo_17
上手には完全に崩壊してしまった家が屋根だけを残して佇んでいる。
雪の重みに耐えられなかったのかな。
周囲には水槽らしきものや、山の水を引いた水道の蛇口も残されていた。


Sorakubo_18
その隣には唯一一軒だけ本来の形を留めた二階建ての立派な家屋。
その規模から、ここの名主さんの家だったのかも。
もちろんすでに放置されたものだが、最も最近まで使われていたのではないだろうか。


Sorakubo_19
そして集落の入口には小さな祠。
長い間、村人の無事を見守ってきたんだろう。
ご苦労さまでした。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

・君津市の追原廃村こちら
・奥多摩町の倉沢廃村こちら
・身延町の御弟子廃村こちら
・丹波山の高畑廃村こちら
・奥多摩町の峰廃村こちら
・甲州市の焼山廃村こちら
・千曲市の末地廃村こちら
・山梨の天久保廃村・前編こちら
・山梨の登尾廃村こちら
・山梨の柿草里廃村こちら
・秩父の茶平廃村こちら

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新倉の集落(早川町)

山梨県の西部にある早川町は、日本で最も人口の少ない町。
その北部に位置する新倉(あらくら)は、かつて茂倉鉱山の基地として戦前まで栄えた集落。
いまはもうその賑わいはないが、家並みは昔の雰囲気をまだ良く残している。


 クリックすると拡大します
Arakura_01
早川の河岸段丘の山側に形成された二段集落。
下から見上げると上部の家々ははこんなに山肌にへばりついているのがわかる。


Arakura_02
傍らには貯水池があるが、これはここからはるか下流、高度差で200m以上も低い早川第一発電所まで送水するためのもの。
集落はこの貯水池よりも上部にある。


Arakura_03
集落内の道はこんなに狭く、両側に家が迫っている。
まるで下流の集落のような雰囲気だ。
標識では2トン車以上は通れないことになっているが、実のところ2トン車どころか軽トラックだって精一杯の道幅に過ぎない。
もちろんすれ違いなど不可能なだけでなく、自転車1台の追い越しすらままならぬ。
歩行者だってクルマが来たら道の外に追いやられることだろう。


Arakura_04
この民家の屋根に渡された赤い鉄板の正体は、なんと(屋上)駐車場である。
(振り返って撮影)
ここに駐めるには卓越した技術が必要に違いない。
ましてや暗くなった夜になど、さぞスリリングな冒険になることだろう。


Arakura_09
とにかく土地が狭いので、しばしば1階よりも2階部分が外側に張り出していたりするのがこの集落の建物の特徴。
昔はこの二階の窓から乗り出した鉱山の鉱夫たちが、下の道路を歩く娘を冷やかしていたんだろうか。


 クリックすると拡大します
Arakura_06
集落の最上部に位置するこの旧旅館(?)は最も象徴的だ。
左の電柱が曲がって見えるのは広角レンズのせいだけれど、その支柱(ワイヤー)が水平方向に張られているというのがまずすごい。

ぎりぎりに建てられた建物は一階の角部分が道路に合わせて斜めにカット。
もちろん二階の縁側(広縁)は一階よりも外に張り出している。
庇(ひさし)なんか、さらにせり出て完全に道路の上となっている。
屋根の雪が落ちる時なんか、下を歩くのは怖そうだ。


Arakura_07
そしてその下にあるこれはなんと屋外の共同トイレ。
その隣は浴場だ。
今どき屋外にまだこういうのが残されているとは驚きだ。
新倉は名前もいいがとても興味深い集落だった。

・南会津・大内宿の町並はこちら
・飯田市・下栗の里の町並はこちら
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廃道で『警笛 鳴らせ』!

ここは山梨県の南部、早川町の県道。
あの橋の下に隠れた旧県道の手前ということになる。


Keiteki_11
見える短いトンネルは『山吹隧道』、昭和49年(1974年)の竣功。
右手を流れる川は富士川の支流・早川。
トンネルには入らず、横の川沿いの部分に侵入する。


Keiteki_12
この部分は昔使われていた旧県道が廃道として残っているもの。
つまりもう40年以上前に放棄されたことになる。
川沿いの険しい道は崖崩れが頻発したため、新しくトンネルが掘られてこの部分は使われなくなったんだね。
それでも右の路肩にはひしゃげたガードレールが残されていて、ここがかつて道路だったことを訴えている。


Keiteki_13
広かったのは入口部分だけで、崩落のためかすぐに幅は狭まりこんな険しい様相になる。
川面までは30mほどもあるだろうか、足を滑らせたら無傷では済まないことだろう。


Keiteki_14
かつては舗装されたいた筈の路面だったところにはすっかり雑木が育ち、もう県道当時の面影はすっかり無くなっていた。

いや、あった。
端っこに何か人工物が立っているぞ。
(振り返って撮影)


Keiteki_15
そこにはなんと道路標識がまだ健気にも立ち続けているではないか。
『警笛 鳴らせ』だって。

この四角い形の『警笛 鳴らせ』はかなり古く、結構なレアもの。
昭和25年(1950年)に制定され、わずか13年の短い間だけ使われたという。
その後はKeiteki_00s丸形のものに変更されている。

残念ながら笛を持っていなかったので、口で「プップー」と鳴らして行く。
偽物だ?
『笛行く』だもの。

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【廃道】橋の下に隠れた旧県道(早川町)

リニア新幹線穴掘り探索の折り、早川町の県道下に残された廃道を探索した。

県道37号(南アルプス公園線)に懸かる古びた橋。


古びた銘板には『保2号桟道』とある。
昭和60年(1985年)の完成だそうだ。
実はその前に使われていた廃道がこの下に隠れていて、それを見に来たのだ。



橋の下を覗くとそこは雑草が生い茂っていて定かではない。
ここにほんとうに昔の県道なんかあるんだろうか。



目を凝らせば、見えるではないか白くて長いものが。
間違いない、ガードレールだ。
でもその先は大きな岩にぶつかっている。
ということは……
トンネルがある筈だ。



それを確かめるべく、橋の下に降りた。
実は、前にも来たことがあるのだが、その時はロープの準備がなく降りることができなかった。
今回はバッチリ準備万端だ。



そして廃道跡に降り立った。
って……
どこが道路なんだよ。(((‥ )( ‥)))


でもヤブを掻き分け、先に進んだら上から見えたガードレールが現れた。
こちら側から見れば、まだこんなに健在じゃないか。



それにしてもこの岩肌は迫力があるな。
しかし幾層にもなっていて崩れやすそうだ。
ちょっぴり気味が悪いけれど、すぐ近くには昔金鉱山があったというからこの層の隙間にも金鉱脈が隠れているのかも。
金隠しか。



しかも、岩の下には坑口?とむおぼしき穴。
残念ながら、穴はすぐに行き止まり。
ちなみにこれは道路に対して横方向なので、県道のトンネル跡ではあり得ない。



そしてやっと(!?)たどり着いた、これが旧県道のトンネル。
橋の上からでは角度的に確認しにくい位置関係になっている。
残念ながらコンクリートで完全封鎖。
せめて金網か柵にしてくれれば良かったのに。

僕のような輩の侵入を阻む目的もあるんだろうけど、もしこの穴を放置して崩壊してしまうと現道にも影響しかねないのでコンクリートで塞いだんだろうね。
「穴」がち、そういうことかも。
わずか15分ほどの探検、これにて完了。
ロープで降りるのは簡単だが、登り返すのは難儀する。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

・大崩海岸・石部トンネル跡はこちら
・熱海の超ヘアピントンネルはこちら
・大井川鐵道の極小トンネルはこちら
・伊豆・柏峠の廃トンネルはこちら
・ねずみの歩道橋はこちら
・市原の大臣橋はこちら

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江ノ電に泊まろう

ここは山梨県南部、福士川沿いの県道。

Enoden_01
あるキャンプ場沿い。
左の生け垣の向こうに、目的のものがある筈なんだけど……。


Enoden_02
ほら、これ。
誰もいなかったので、外観の写真だけ撮らせていただく。
カラーリングからわかるように、これは江ノ電の代表的な車両。
江ノ島電鉄の鎌倉-藤沢間を約70年に渡って走り続けた実物で、302と352のペアが保存されている。
平成9年(1997年)以来、縁あってここを安住の地としているんだね。


Enoden_05

Enoden_07
内部までは見られなかったが、シート等はそのままでそこに泊まれるようになっているそうだ。
よろい戸(ブラインド)の窓や扇風機に吊り革や路線地図、車内広告もそのままなど、古き良き時代の面影が残っているんだとか。

泊まりたい?
一人…… じゃなくて1両一泊1万3千円。
1両に何人泊まれるのかは、聞けなかった。

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バキュームカーの臭いがチョコの香りに

Eiseisha紡績大手『シキボウ』や『山本香料』など大坂の4社が、汲み取りトイレの●を回収する衛生車(バキュームカー)から出る不快な臭いを、チョコレートのような甘い香りに変える技術を共同開発したそうだ。

昔はそんな臭いが当たり前だったけど、科学の進歩はすごいな。
でも、ウン●がチョコレートの香りになったら、きっと子どもが喜んで口にしてしまうんだろう。
バレンタインの日なんか、親はタイヘンだ。

「バキュームカーのメーカーはどこですか」
ベントレーです」

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