宮川橋のひと目富士(大月市初狩宿)
甲州街道は、言わずと知れた江戸から甲斐国(山梨)までつながる五街道のひとつ。
東海道とは違い富士山の北側を通るが、手前の山々に遮られて意外と富士山を見ることはできない。
そんな中、大月市の初狩宿近くにある富士見の名所が『宮川橋のひと目富士』と呼ばれた場所。
宮川橋はその名も宮川に懸かる短い橋。
宮川は笹子川の支流で、やがて桂川、そして相模川となって太平洋へと注ぎ込む。
たまたまこの橋からだと山と山の間の方向にちょうど富士山が位置するんだね。
(振り返って撮影:右手が富士山の方向)
何回もクルマで通った所だけれど、曇天が多く残念ながらこれまで一度も富士山が見えた試しがなかった。
ところが今回、ラッキーにもやっと見えた訳。
真ん中に見えるでしょ、雪を被った富士の頂が。
道がカーブしているせいなのか、たまたま山と山の間という条件が成せる技なのか、ほんとうに富士山が見えるのは一瞬だけ。
だから、「ひと目富士」なんだね。
江戸時代の旅人も束の間の富士を楽しんだんだろう。
それもまたよし。
昔から日本人は富士山に憧れてきたからね。
『フジの病(やまい)』だもの、しかたない。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「山」カテゴリの記事
- 山ウド、敬うど(2022.10.19)
- 木曽駒ケ岳で50年ふり雷鳥のひな(2021.07.09)
- やっぱり、歳には……(2019.01.21)
- また貴重な人材が……(2018.08.11)
- 富士山の体積って(2018.01.26)
「歴史」カテゴリの記事
- 鳴かぬなら、どうしましょ、ほととぎす(2023.04.23)
- 怪我の功名だったかも(2019.12.26)
- ツタンカーメン王の頭像、6億円也(2019.07.05)
- 『インカ神殿』再び(2017.12.28)
- 清水沢の百庚申(2017.12.22)
コメント